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北陸工業新聞社
2024/05/31

【石川】地震受け建て替えへ/和倉消防署、灘浦分遣所/七尾市/26年度までに運用

 七尾市は、能登半島地震で被害を受けた七尾鹿島消防本部の和倉消防署(祖浜町)と灘浦分遣所(庵町)を敷地内で建て替える方針を決めた。新施設は既存施設と同規模程度となり、灘浦は2025年度、和倉は26年度の運用開始を目指す。
 両施設は基礎部分の損傷が激しいため、市は調査結果を踏まえて建て替えが必要と判断した。6月補正予算案に実施設計費など関係経費を盛り込む方向で調整している。
 和倉消防署は和倉分署、徳田、田鶴浜両分遣所の統合再編に伴い、築22年の旧ドライブイン施設「能登朝市」を改修し、17年4月に運用を開始した。建物はS造平屋建て延べ935平方メートルで、ポンプ車や化学消防車、はしご車など6台を配備している。建て替え計画では道路側の訓練場に新設する。
 灘浦分遣所は旧耐震の1981年3月に完成し、RC造一部2階建て延べ165平方メートル。敷地内に仮設建物を建てた後、現施設の跡地に整備する。ポンプ車、救急車各1台の配備スペースを確保する。
 市内の七尾鹿島消防本部管内では、本部庁舎・七尾消防署と中島、能登島両分遣所も被災した。5月補正予算には本部庁舎の外構復旧に向けた実施設計や液状化が起きた訓練場の調査費として298万円を計上した。
 中島、能登島の分遣所は、今後の補正予算案で改修経費を計上する。

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