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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/05/30

【群馬】県藤岡土木事務所の24年度主要事業概要

県藤岡土木事務所(石坂信浩所長)は、2024年度の主要事業概要を示した。上野村新羽地先で新羽砂防堰堤の補修工事、藤岡市三本木地内で杭式崩壊土砂防止柵工事にそれぞれ着手する。新羽砂防堰堤の補修工事では、左岸側袖部コンクリート工や根継工、間詰コンクリート工を実施。業務委託については、神流町平原地内の国道299号に整備されている平原橋ほか4橋を対象に補修設計を行う。
神流川に設置されている新羽砂防堰堤は堤長58m、堤高9mでコンクリートによる重力式構造。補修工事は約723立方mの左岸側袖部コンクリート工や約150立方mの根継工のほか、間詰コンクリート工を約190立方m行う。補修設計は高崎測量(高崎市)が担当してまとめた。
三本木地内で行う杭式崩壊土砂防止柵工事は、藤岡市の地域防災計画に位置付けられている避難所(コミュニティーセンターやすらぎ)と、藤岡市清掃センターの後背地で延長約180mの工事を行う。工事の全体計画はφ267・4o、厚さ6・6oの鋼製杭を6m間隔で、長さ8〜11mの杭を根入れ長4・5m〜7・5mで30本設置する。杭はダウンザホールハンマー工法により打設を行う。設置する高さ3・5mのひし形金網は延長180m、面積630u整備する。24年度の施工延長は36mで、φ267・4o、厚さ6・6oの鋼製杭を6m間隔で、長さ8mの杭を根入れ長5・5mで7本設置する。ひし形金網は126u整備する。詳細設計は協和補償コンサルタント(高崎市)が手掛けた。
平原橋ほか4橋の補修設計は平原橋のほか裏八幡橋、一の瀬橋、楢原橋、川上橋を対象に行う。平原橋は塗装塗り替えや桁断面欠損補修、床版のひび割れ補修に向けた設計を行う。
神流町船子地内の裏八幡橋は支承補修、桁のひび割れ補修、橋脚の洗堀防止対策へ設計を実施。神流町神ヶ原地内にある一の瀬橋は塗装塗り替え、支承補修、伸縮装置の補修に向けた設計を行う。上野村楢原地内にある楢原橋は設計で支承補修、伸縮装置の補修、塗装塗り替え、橋脚のひび割れ補修に向け検討する。楢原地内にある川上橋は塗装塗り替え、伸縮装置の補修に向けた設計を行う。
このほかの主要事業は次の通り。
【三名川砂防堰堤補修工事】
藤岡市高山地先の三名川に整備されている三名川砂防堰堤は県道下日野神田線の大沢橋上流200mに位置。堤長26m、堤高7mの不透過型堰堤となっている。工事の全体計画は延長27・5m、高さ8・5m、コンクリートボリューム443・9立方mの堰堤腹付工やコンクリートボリューム130・6立方mの前堤保護工を行う。24年度の施工内容は調整中としている。補修設計はプロファ設計(伊勢崎市)がまとめた。
【寺沢川土石流対策工事】
神流町万場地先で実施。24年度は◇鋼製枠土留工=L4m、H7m、W22m、V83・8立方m◇鋼製枠水路工=L9・2m、W3・5m、V29・6立方m◇鋼製枠帯工=L1・2m、W10・1m、V21立方m−を施工する。設計はコイデ(前橋市)が手掛けた。
【主要地方道高崎神流秩父線測量および法面補修設計】
神流町生利ほか地内で実施。ヲダモ橋を起点に北へ向かった約15m区間を対象に行う。測量は延長30m程度の路線測量を実施。法面補修設計については工法検討や概算工事費の算出などを行う。このほか、2〜3カ所程度を対象にボーリング調査も行う方針としている。