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建通新聞社(神奈川)
2024/05/30

【神奈川】川崎市 井田病院など3施設で改修計画

 川崎市は、病院局が所管する井田病院と多摩病院、看護宿舎の保全計画を2025年度に策定する。3施設の劣化状況の調査と計画の取りまとめを担当する事業者を公募型プロポーザルでシステム環境研究所東京事務所(東京都中央区)に決めた。履行期限は25年9月30日。今後の施設の老朽化を見据え、改修の時期や概算費用などを把握しておくことで計画的な施設の維持保全、コストの平準化につなげる。 
 多摩病院(多摩区宿河原1ノ30ノ37)の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上6階建て延べ3万5620平方b、井田病院(中原区井田2ノ27ノ1)の規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上7階建て延べ3万9480平方b、看護宿舎は鉄骨鉄筋コンクリート造6階建て延べ4854平方b。
 最も築年数が経過した多摩病院ではコア抜き調査や配管のX線調査などを実施。他2施設は、過去の点検・調査の結果などを書類で確認する。施設の劣化状況を踏まえ、将来的な改修の時期やスケジュール、概算費用などを保全計画に示す。施設の改修は民間活用の可能性も含め幅広く検討する。
 この他、老朽化が進んでいる川崎病院は24年度内に改修計画を策定。外壁・屋上防水などの建築、建物に付帯する設備などの劣化調査を行い、施工内容や時期、概算費用などをまとめる。23年度から調査を実施しており、早急に対応が必要と判断した受変電設備と分電盤、蒸気配管は先行して設計を発注した。
 劣化調査と改修計画の策定は相和技術研究所神奈川事務所(横浜市中区)が担当して進めている。

提供:建通新聞社