栗東市は、川辺地先で計画している市道安養寺下戸山線道路拡幅事業について、7月頃に工事発注を行う考えだ。
発注方式は、指名競争入札を予定。期間は来年3月末まで。主な工事内容は、施工延長約400bの舗装工など。
同事業は、路線約400bを対象に、現況幅員約7〜8b(車道約4〜5b、路肩約1b、歩道が1・3〜1・5b)×1車線を幅員14bに拡幅し両側通行にするもの。
詳細設計はリックプランニング(栗東市)が担当している。
同線の近くには、栗東市立治田東小学校と栗東市立栗東中学校があり、児童や学生達の通学路としても利用しているため、通学時間帯になると歩行者と自転車が混雑し、車との接触の可能性があるため大変危険な状態にある。地元や地区からの早期整備要請を受け、市は歩道を設置し安全性を確保することで要請に応じることに加え、2車線へと変更することで同線利用者の利便性向上も図ることとした。
関連して、市は▽生活道路や旧街道への通過交通流入▽防災・減災への対応▽自転車・歩行者の利用空間の確保▽新産業拠点へのアクセス向上―など、道路関係問題を多く抱えていると認識した上で、計画的に予算を措置し各問題を一つずつ解決へと邁進しているところ。同事業は、市南北方向のネットワーク強化と適切な交通分散効果を期待し実施するもの。
第4次栗東市都市計画マスタープランの基本理念である「風格都市栗東」を実現するためには、それぞれの道路のもつ機能や役割を考慮した上で関連事業等との調整を図りながら効率的で効果的な道路整備を推進することが必要。一方、高度経済成長期に整備された橋梁やトンネルなどの都市基盤が徐々に更新時期を迎えることから、市は道路整備事業費を今後拡大する可能性もある。
提供:滋賀産業新聞