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建設経済新聞社
2024/05/29

【京都】動物園サルワールド再整備事業 類人猿舎建替等で実施設計着手 再整備完了は令和10年度を予定

 京都市は、左京区の京都市動物園について、サルワールド再整備事業に向け、実施設計に着手する。
 京都市動物園では、平成21年度からリニューアルに着手し、「近くて楽しい動物園」を掲げ、施設の再整備を進め、平成27年度にグランドオープンしたが、サルワールド内のサル島及び類人猿舎は再整備に含まれず、老朽化が進んでいた。
 市は、令和6年度予算案(第二次編成)において、予算計上を一時休止していた投資事業の一部を予算化。文化市民局はサルワールド再整備事業に2330万円の事業費を計上するとともに、5414万8000円を限度額とする債務負担行為を設定。5月31日開会の5月市会に提出する。
 老朽化が進むサルワールド内のサル島及び類人猿舎の再整備に向けた実施設計を行う。委託料は債務負担行為を設定している。
 事業概要によると、▽サル島の解体撤去及び東サル舎の新築(戦前に建造されたサル島は、長年にわたり、京都市動物園のシンボルとなってきたが、アカゲザルの高齢化に伴う屋外展示の中止により、現在は動物舎として活用できていない。サル島の形状を生かした形で、新たな動物舎を建て、マンドリル等の飼育に活用する)▽類人猿舎の建替え(昭和44年建造の現在の類人猿舎は、屋内施設をはじめ老朽化が進んでいるため、平屋だった建物を新たに2階建の動物舎として建替え。樹上生活を送る霊長類の生態を間近に観察できる新棟を建設する。新たな動物舎では、マンドリル・チンパンジー・シロテナガザルに加えて、ゴリラの飼育も行う)。
 サルワールド再整備の完了は令和10年度を予定している。