千葉市は、小中台中学校の管理・普通・特別教室棟、屋内運動場、武道場等付属棟などの大規模改造を行う。年度内に実施設計をまとめ、早ければ2025年度第1四半期に屋内運動場、特別教室棟、付属棟の内外部改修など第1期工事、26年度第1四半期に管理・普通教室棟の外部改修など第2期工事、同年度下半期に同棟の内部改修など第3期工事を発注する見込み。発注方法は、総合評価型一般競争入札を予定。また、同年度上半期に、リース契約により、第3期工事に必要となる仮設校舎の設置を予定している。
27日に、大規模改造実施設計業務委託の制限付き一般競争入札を公告した。6月4〜11日の入札期間などを経て、12日に開札に至る。委託期間は210日間。当初予算に、小中台中学校の大規模改造実施設計を含んだ学校施設の環境整備に14億823万7000円を確保した。
小中台中学校は、稲毛区小仲台9―46―2に所在。敷地面積は2万3205u。
大規模改造は、28年度までを期間とする「学校施設長寿命化基本計画」に基づくもの。
対象の建物は▽管理・普通教室棟(15―1棟)=RC造4階建て、延べ床面積1233u、1973年竣工▽管理・普通教室棟(15―2棟)=RC造4階建て、延べ床面積916u、74年竣工▽管理・普通教室棟(15―3棟)=RC造4階建て、延べ床面積1509u、76年竣工▽管理・普通教室棟(15―4棟)=RC造2階建て、延べ床面積348u、81年竣工▽管理・普通教室棟(15―5棟)=S造4階建て、延べ床面積45u、2015年竣工▽普通教室棟(22―1棟)=RC造2階建て、延べ床面積556u、1978年竣工▽普通教室棟(22―2棟)=RC造2階建て、延べ床面積171u、81年竣工▽管理・普通教室棟(22―3棟)=RC造2階建て、延べ床面積950u、83年竣工▽特別教室棟(28棟)=RC造2階建て、延べ床面積1852u、79年竣工▽渡り廊下棟(21棟)=RC造2階建て、延べ床面積51u、78年竣工▽渡り廊下棟(27棟)=RC造2階建て、延べ床面積48u、79年竣工▽屋内運動場(13―1棟)=S造平屋建て、床面積839u、63年竣工▽屋内運動場(13―2棟)=S造平屋建て、床面積132u、80年竣工▽屋内運動場(13―3棟)=S造2階建て、延べ床面積47u、83年竣工▽部室棟(29棟)=S造平屋建て、床面積83u、78年竣工▽電気室棟(31棟)=S造平屋建て、床面積32u、82年竣工▽体育倉庫(34棟)=S造平屋建て、床面積49u、89年竣工▽武道場(35棟)=S造平屋建て、床面積174u、98年竣工。
屋上防水は、既存防水がシンダーコンクリート、塩化ビニルシート防水、塗膜防水の場合、塩化ビニルシート防水機械的固定工法とする。新設後、遮熱塗料塗りを行う。パラペットなどの既存モルタルに浮きが生じている場合は、アンカーピンニング工法で補修する。浮きが著しい場合は撤去・復旧し、塗膜防水を施す。
外壁は、爆裂・クラック・浮きなどの現地調査と既存塗膜の引張試験の結果に応じて塗膜箇所を決定。また、打ち継ぎ目地、ひび割れ誘発目地、サッシ周りなどの既存シーリングを撤去・新設する。そのほか、既存雨樋の改修、スチール製サッシの撤去・新設、鉄部の塗装、普通ガラスの強化ガラスへの交換などを行う。色彩計画を、立面彩色により各面3案程度作成する。
内部は、既存コンクリートブロック壁のほか、床、壁、天井、家具、建具などを改修する。階段およびスロープの上端には、注意喚起ブロックを設置する。
そのほか、建築工事に支障となる電気設備および機械設備を改修するとともに、全ての給水配管および水栓類を更新する。
屋内運動場は、天井吊り型のガスヒートポンプエアコンと、外部スロープを新設する。
屋根は、既存下地の状況に応じた改修方法を決定し、長期防蝕塗料による塗装またはカバー工法とする。また、4m×4mのヘリサインを設置する。外壁材がラスモルタルの場合、サイディングに改修する。
アリーナの床下地が木製の場合、鋼製に変更。鋼製の場合、サンダーがけの上、ウレタン樹脂ワニス塗りを施す。床材は、工場塗装品を使用し、ウレタン塗装を現場1回塗りとする。内部壁は塗り替えを行い、劣化が著しい箇所は張り替える。
2023年度には、構造躯体の劣化状況調査業務をアルファ技研設計が担当した。