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建設新聞社
2024/05/28

【東北・宮城】仙台市が音楽ホール等複合施設の基本設計プロポ

 仙台市は27日付で音楽ホールなどの複合施設となる「(仮称)国際センター駅北地区複合施設基本設計業務」を公募プロポーザル方式で手続きを開始した。
 随時登録の申請は6月12日まで。参加表明書等の提出は同26日まで。参加表明書等の審査となる1次審査は6月下旬で、結果通知は7月1日に行う。その後、技術提案書の提出は8月9日まで。2次審査は同24日に行い、28日に通知する。最終審査(プレゼンテーションおよびヒアリング)と審査結果の公表は9月8日、結果通知は翌9日に行う。委託提案上限額は3億5351万8000円(税抜き)。
 参加資格は仙台市に登録されている「建築設計」の登録者で一級建築士事務所の登録事務所。
 多くの優れた提案を求めるため、劇場・ホール、展示施設といった設計実績の要件は設けない。JVを結成して提案する場合の構成員数は3者以下としている。このほか建築設計統括技術者(管理技術者)、建築設計主任技術者、構造設計主任技術者、電気設備設計主任技術者、機械設備設計主任技術者、コスト管理主任技術者を各1人配置すること。
 審査委員は委員長がAS主宰、京都市京セラ美術館館長の青木淳氏。このほか冨永祥子氏(福島加津也+冨永祥子建築設計事務所共同代表、工学院大学建築学部教授)、西沢立衛氏(西沢立衛建築設計事務所代表、SANAA共同代表、横浜国立大学大学院Y―GSA教授)、岩間友希氏(あいだ研究所代表)、橋新悦副市長の5人。オブザーバーは3人で東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻准教授の本江正茂氏、日本大学名誉教授の本杉省三氏、永田音響設計代表取締役社長の小口恵司氏。
 実施方針は▽設計の理念と考え▽設計を進める上で特に留意すること▽コスト縮減に関する提案▽将来の大規模改修を想定した設計上の配慮―。技術提案書の内容は▽大ホール内部空間、中心部震災メモリアル拠点、広場エリアのイメージ▽配置兼1階平面イメージ図、主要階平面イメージ図▽断面イメージ図▽建物と周辺環境との調和の考え方を示すイメージ▽各階別の延床面積表―。
 仙台市青葉区青葉山2の1ほか地内の敷地1万8748・17平方bに計画している国際センター駅北地区複合施設(仮称)は、楽都仙台を掲げ、音楽分野の振興や音楽を介した魅力あるまちづくりに向けて「音楽ホール」を設けるほか、東日本大震災の経験と教訓の継承・発信機能を持つ「震災メモリアル拠点」を複合化した施設を整備するもの。延床面積は最大3万2000平方bで計画している。基本設計の履行期限は2025年11月28日まで。
 概算工事費は約336億円(税込み)。工事は27年度から31年度までを予定している。基本構想と基本計画は政策技術研究所が担当した。 

 提供:建設新聞社