日本工業経済新聞社(群馬)
2024/05/27
【群馬】県桐生土木は24年度主要事業
県桐生土木事務所(宮崎義明所長)は、2024年度の事業概要を明らかにした。24年度末の完成を目指して4車線化を進める主要地方道桐生伊勢崎線阿左美大原工区で、舗装工事や安全施設工事など8件の工事を予定しており、順次発注していく。渡良瀬幹線道路(塩原工区)では、工事用道路の仮橋工事を8月をめどに一般競争入札で公告する。このほか、都市計画道路赤岩線で電線共同溝工事などを予定している。
主要地方道桐生伊勢崎線(阿左美大原工区)は東端となる東武鉄道の旧阿左美駅跡地付近から大間々世良田線バイパスと大原境三ツ木線が交わる大原上西交差点までが対象。全体延長は3200m。全幅は約251m(車道幅員15m、自転車道・歩道幅員が10m)の4車線道路となっており、現道を拡幅する。県太田土木事務所とともに工事を進めている。24年度は全線を3分割で舗装工事を発注する見込み。このほか、安全施設工事および区画線工事なども発注し、年度末の完成を目指して工事を進める。
みどり市大間々町下神梅および塩原地内で進めている渡良瀬幹線道路(塩原工区)については現在、山藤組(桐生市)が(仮称)下神梅塩原橋梁を新設するための工事用道路設置を進めているところ。24年度は引き続き、工事用道路として仮橋工事(下部工)を予定している。塩原工区は国道122号通称七曲りの北端付近を起点とし、多世代交流館(塩原363)の南側を通り、渡良瀬川を渡る福岡大橋の北詰にある県道根利八木原大間々線と県道小平塩原線の交差点を終点としている。整備延長は1440mで一部区間は根利八木原大間々線を活用する。幅員は全幅10・5m。幅員構成は車道部6・5m、路肩1・5m、片側歩道2・5m。歩道は下り線側に設置する計画となっている。詳細設計は技研コンサル(前橋市)が手掛けた。
このほかの事業は次の通り。
【都市計画道路赤岩線電線共同溝工事】
歩行者や自転車の安全な通行を確保するため現道を拡幅するとともに、防災機能と景観の向上を図るため電線類の地中化工事を実施している。24年度は道路改良工事を9月ごろの一般競争入札、電線共同溝整備工事を2月ごろの公告を予定している。道路改良工事は工区中間部の丸山下駅入口の市道から白髭(しらひげ)神社入口の市道までの延長300mで予定しており、電線共同溝整備は延長300mで予定する。今後の同線の整備予定については宮本町1丁目交差点までの区間を予定している。
【細貝戸沢堰堤築造工事】
みどり市大間々町浅原地先の渡良瀬川支川細貝戸沢で堰堤整備を計画。新たに整備する堰堤の保全対象は、待避所に指定されている旧福岡中央小学校および人家等24戸となり、土砂崩れ災害を防ぐことが目的。現段階で透過型とし、堰堤長40m、堤高9m、コンクリート量1199・6立方mの規模を予定している。詳細設計業務は総合技術(藤岡市)が手掛けた。工事用道路については工事用道路その1およびその2を阿左美建設工業(みどり市)が担当し、その3を貴船工業(みどり市)が手掛けている。2024年度は堰堤工事その1の発注を予定しており、その2については年度末ごろの発注を予定する。
【深山沢砂防堰堤新設工事】
梅田町1丁目の深山沢で進める土石流対策事業として、砂防堰堤の新設を計画しており、10月ごろに一般競争入札で公告する。主要地方道桐生田沼線から上流220m地点に砂防ダムを整備予定で、透過型堰堤1基を堤高9m、堤頂長39m、コンクリート量968立方mの規模で整備する計画。詳細設計については都市開発設計(前橋市)がまとめた。23年度については、工事用・管理用道路設置工事および本堤掘削・堰堤新設工事を発注し、いずれも吉田組(桐生市)が行っている。