県土整備部建設技術振興課は、建設関連5業種における24・25年度の入札参加資格者数をまとめた。登録者数の合計は1171社で前期(22・23年度)から96社の減、資格者数の実数は495社で62社の減となった。登録者数・実数ともに6期連続で前期を下回り、東日本大震災前の10・11年度の水準を下回った。登録者数・実数ともに、県内企業は11期、県外企業は5期連続で前期を下回っている。
登録者数を業種別で見ると、測量が270社(県内74社、県外196社)で前期比17社の減、建築コンサルが222社(県内58社、県外164社)で42社の減、土木コンサルが350社(県内71社、県外279社)で24社の減、地質調査が179社(県内41社、県外138社)で4社の減、補償コンサルが150社(県内60社、県外90社)で9社の減。県内・県外ともに、全業種で前期を下回った。
資格者の実数を県内外の別で見ると、県内が143社で34社の減、県外が352社で28社の減となった。県内企業の地域別の動きを見ると、盛岡が63社で21社の減、県南本局が19社で5社の減、花巻が13社で4社の減など。一関は8社で1社の増となった。
本県における建設関連業務の入札参加資格者数のピークは、登録者数が02・03年度の1817社、実数が00・01年度の763社。以降は減少傾向を続け、10・11年度には登録者数1289社、実数561社まで減少した。
11年3月11日の東日本大震災の発生により、復旧・復興事業への参入を目指した県外企業の登録が一気に増加したことから、12・13年度は登録者数が1652社、実数が718社と、前期を大きく上回ったが、14・15年度からは再び減少傾向に転じた。今期で6期続けて前期を下回っており、減少幅も拡大の傾向にある。
県内企業の動きを見ると、02・03年度の登録者数633社、実数307社をピークに減少傾向を続け、11期連続で前期を下回っている。ピーク時の02・03年度と比較して、今期の登録者数は48%程度、実数は47%の水準にまで大きく減少した。
県外企業に関しては10・11年度を底に、登録者数は12・13年度と14・15年度が1212社、実数は14・15年度が496社となった後、16・17年度からは登録者数・実数ともに再び減少傾向に転じた。
提供:日刊岩手建設工業新聞