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日本工業経済新聞社(埼玉)
2024/05/22

【埼玉】桶川市、南小跡8000uと周辺市有地で活用方針の検討推進

 桶川市は、南小学校跡約8000uと周辺市有地約2000uの利活用について、市民や民間企業らの意見を集める昨年度調査の結果を発表した。調査結果を踏まえ、改定作業中の都市計画マスタープランに、南小跡を含む桶川駅周辺のまちづくり方針・ビジョンを新たに盛り込む。
 南小跡(寿1丁目)の面積は約8000u。ことぶき広場として暫定利用している。用途地域は第1種住居地域(建ぺい率60%・容積率200%)と、商業地域(建ぺい率80%・容積率400%)。
 南1丁目にも約2000uの市有地がある。現状は子育て支援センター、駐輪場、バスロータリーとして活用している。用途地域は商業地域。
 昨年度調査で、金融・不動産・スーパーマーケット・ホテル・医療関係の企業10社にヒアリングした。南小跡に対しては、市が整備した公園に民間収益施設を入れるPark−PFI手法の導入検討の提案が出た。
 周辺市有地の場合は、駅舎・線路が隣接する立地のため、JRと協力した事業検討の提案があった。敷地形状からは活用しづらいとの意見も多かったが、南小跡と違い道路整備の必要がなく、事業実現の早さは優位とみる見解があった。
 行政に期待する支援策では用途地域・容積率の緩和、固定資産税・不動産取得税の減免、国の補助制度活用などが寄せられた。
 こうした意見を踏まえ、まちづくり方針等を検討する。具体的な事業提案を募る前に、市側のより明確な指針が必要と判断した。
 都市計画マスプラの改定が終われば、まずアクセス道路の用地取得に取り組む考え。次に南小跡等の施設基本計画、民間活力導入可能性調査の執行をイメージしている。