日本工業経済新聞社(群馬)
2024/05/24
【群馬】県安中土木事務所の24年度主要事業概要
県安中土木事務所(川端宏充所長)は2024年度の主要事業概要を示した。碓氷川築堤工事により堤防高が変わるため既存橋梁の下流側に整備する湯ノ入橋は、上部工桁製作架設工事に着手する。西毛広域幹線道路整備は、高崎安中工区で(仮称)鍛冶屋川橋A2橋台工事などを行う。安中富岡工区については、(仮称)碓氷川橋A2橋台工事などを実施する。
安中市中宿地先の碓氷川に架設する湯ノ入橋は橋長147・5m、幅員7・7mの鋼3径間連続合成鈑桁橋で整備。桁高958〜2600oのI桁(耐候性鋼材)を3本、製作・架設する。鋼重は約260t。クレーンベント架設工法で架設を行う。ベントは2カ所設置する。詳細設計は長大(東京都中央区)が担当した。
安中市下秋間地先に整備する鍛冶屋川橋は鍛冶屋川を跨ぐ橋長40m、有効幅員11・5mの鋼単純合成少数I桁橋で整備。A2橋台は直接基礎の逆T式で、約47tの鉄筋と約730立方mのコンクリートで築造する。約5300立方m掘削し、約570uの一般型枠を使用し整備を行う。詳細設計は長大が手掛けた。
安中市安中地先の碓氷川に新設する碓氷川橋は橋長99m、全幅13・8〜22・4mの鋼2径間連続合成少数鈑桁橋。直接基礎のA2橋台は高さ14・9m、幅23・2mの規模となる。鉄筋約110tと約1290立方mのコンクリートで築造する。約1300立方m掘削し、約1040uの一般型枠で整備を行う。詳細設計は三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)がまとめた。
このほかの主要事業は次の通り。
【西毛広域幹線道路安中富岡工区(仮称)道前久保函渠および市道付け替え工事】
安中市上間仁田地内で施工する。道前久保函渠は現場打ちのボックスカルバートで、延長16・6m、内空幅4500o×内空高4900oとなる。鉄筋約22tと約200立方mのコンクリートで築造する。安中市道4709号線の付け替え工事と合わせた掘削土量は約1200立方mで、型枠面積は約490uとなる。
4709号線の付け替え工事は天神川から北へ約200m向かった地点で◇コンクリートブロック積み工=約290u◇プレキャストボックスカルバート工(1000o×1000o)=約35m◇U型側溝工(1000o×1000o)=約40m◇群馬県型落蓋式側溝工(300o×300o)=約40m◇舗装工=約440u−を施工。設計は高崎測量(高崎市)が手掛けた。
【西毛広域幹線道路安中富岡工区補強土壁工事】
上間仁田地内に整備する道前久保函渠北側の本線盛土部においてジオテキスタイル補強土壁工法で施工する。施工延長は約60m、施工高は2・4〜7・2mとなる。掘削土量は約1000立方m。また、補強土壁の上部では群馬県型落蓋式側溝300を延長91m、群馬県型管渠型側溝300については延長72m布設する。設計は高崎測量が担当した。
【西毛広域幹線道路安中富岡工区天神川付け替え工事】
上間仁田地内で施工。(仮称)天神川函渠から上流に約16m向かった付近から、下流に向かった約120m区間で床固工と護岸工を実施する。床固工は161立方mのコンクリートで整備。約1100立方m掘削し、約260uの一般型枠により施工を行う。護岸工は285・8u行う。掘削土量は約960立方mとなる。設計はコイデ(前橋市)が手掛けた。
【西毛広域幹線道路高崎安中工区河川付け替え工事】
二号吉弘橋から上流に250m向かったところを起点に、さらに上流に向かった下秋間地先の100m区間で整備を計画。約460uのコンクリートブロック積み工を行う。設計はオウギ工設(前橋市)がまとめた。