東北地方整備局能代河川国道事務所は、直轄権限代行で推進する国道105号・大覚野峠地区防災事業に関し、今年度から道路改良に着手する。起点側(仙北市)から発注する予定で、概算工事規模は2億円〜3億円。工期は約5カ月を見込み、6月の公告を目指す。今年度はこのほか、4号トンネル付近から終点(北秋田市)までの道路詳細設計などを進める。
大覚野峠地区防災事業は、災害に強いネットワーク確保を目的に、仙北市西木町上桧木内(起点)〜北秋田市阿仁比立内(終点)の延長5,700mでバイパス化を行うもの。国道105号は県南・県北を結ぶ物流、観光における重要路線となっているが、大覚野峠地区は事前通行規制区間で、険しい地形により道路線形が悪いほか、地すべりや雪崩、落石等による通行止めが発生している。
対象区間では、トンネル4本(起点側より1号L910m、2号L2,790m、3号L740m、4号L745m)や橋梁4橋(同1号L20m、2号L30m、3号L30m、4号L50m)を整備。4号トンネルの前後に計画していた5号橋(L40m)と6号橋(L40m)については、ボックスカルバートでの整備を検討している。
道路詳細設計はセントラルコンサルタントでまとめた。4号トンネル付近から終点までの道路詳細設計と、同区間のボックスカルバートなど構造物の予備設計・詳細設計は6月28日に開札する。
提供:秋田建設工業新聞社