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建設経済新聞社
2024/05/24

【京都】都市再生緊急整備地域の拡大 市会まちづくり委員会に報告 京都三条駅周辺地域は旧有済小学校跡や市営住宅など

 京都市は23日、都市再生緊急整備地域の拡大について、市会まちづくり委員会に報告した。
 都市再生緊急整備地域は、都市開発事業などにより、緊急かつ重点的に市街地整備を推進し、都市再生の拠点とすべき地域について、都市再生特別措置法に基づく国が指定するもの。
 指定により「既存の用途地域等に基づく規制にとらわれず自由度の高い計画を定めることにより、容積率制限の緩和等が可能」となるなど、法制上の支援措置が受けられる。
 京都市では、京都駅周辺地域(旧名・京都駅南地域)と京都南部油小路通沿道地域の2地域が、国(都市再生本部)から平成14年10月に指定を受けている。
 都市計画局は、現在、更なる地域拡大を目指して、京都駅周辺の一部地域の追加指定及び三条駅周辺地域の指定に向けた手続きを進めていることを報告した。
 京都駅周辺地域と京都南部油小路通沿道地域を統合し、(仮称)京都駅周辺・京都南部油小路通沿道地域とする予定。京都駅南部エリアの区域の拡大(追加指定)を予定。全体の面積は405・2f。
 整備の目標は「京都の都市格の象徴として都市活力をけん引するとともに、ものづくり産業などの集積を図り、快適な暮らしとも調和する都市環境を創出するなど、京都の新たな活力を生み出す創造ゾーンの中心を形成」。
 もう一方の「(仮称)京都三条駅周辺地域」は、三条大橋東詰の交差点から概ね南東側に位置するエリア。面積は9・6f。
 大型の民間駐車場のほか、旧市立有済小学校跡、三条市営住宅3棟、4棟、5棟、6棟、7棟、11棟、12棟、13棟、21棟、22棟、三条東公園、京阪三条北ビルなどがあり、京阪電鉄三条駅、市営地下鉄東西線三条京阪駅がある。
 整備の目標は「祇園などの繁華街や東山などの観光地に近接し、文化芸術ゾーンである岡崎地域へのアクセスも良く、賑わい・観光・文化芸術の拠点となる立地であるうえ、鉄道と主要なバス路線が結合する交通結節点のポテンシャルを活かし、低未利用地や公有地における都市開発事業の実施により、国内外から多様な人々が集い、暮らし、働き、交流する、にぎわいと活力あふれる拠点を形成」。