北陸地方整備局は今年度、国道159号金沢東部環状道路の4車線化の最終工区となる金沢市月浦町―梅田町間2・1キロで森本トンネル2期線の工事に着手する。4カ年で整備を推進する方針だ。工事は世界貿易機関(WTO)政府調達協定対象の一般競争入札で、9月の公告を予定している。
計画ではトンネルは既存トンネルの海側に掘削し、延長は678メートル。工期は約31カ月を見込む。工事発注規模は30億円以上50億円未満で第4四半期の入札を予定する。総合評価落札方式で余裕期間制度(任意着手方式)の対象となる。CIMが導入された詳細設計は大日本ダイヤコンサルタントが担当した。
このほか、「R6金沢東環堅田高架橋下部その3工事」(工事発注規模2億円以上3億円未満)、観法寺パーキングエリア(PA)の上り線整備に伴う「R6金沢東環観法寺地区改良その4工事」(同)の一般競争入札も発注。「堅田高架橋」は第2四半期、「観法寺地区」は第4四半期の入札を予定する。
堅田高架橋(橋長255メートル、10径間PC橋)ではP3、P5の橋脚2基を新設するほか、暫定2車線供用時に整備済みのP1、P8、P9の橋脚3基を補強する。工期は約11カ月。観法寺地区では、約10カ月かけてPA設置に向けた切り土や盛り土工事を実施する。
4車線化では今年度、トンネルなどの工事や調査設計を含む事業費10億2000万円が配分された。
東部環状道路9・4キロは金沢外環状道路山側幹線の一部区間を形成し、2006年度に暫定2車線で全線供用開始して以降、順次4車線化が進められている。昨年8月には月浦町―神谷内町間1・8キロの4車線区間が開通した。