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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/05/23

【群馬】赤城大沼4期地区で実施設計


県中部農業事務所農村整備課は前橋市富士見町赤城山で、県営事業として赤城大沼用水4期地区に着手する。2024年度は測量および実施設計業務を7月にも指名通知する。これまでに実施した同用水3期地区の上流約1300mの水路改修事業となり、2025年度の着工を目指している。全体事業費は1億6000万円を見込む。23年度は事業計画調査をプロファ設計(伊勢崎市)に委託した。
赤城大沼4期地区は県営事業の水利施設等整備事業(基幹水利施設保全型)として本年度から着手する。同地区は3期目からさらに上流区間が対象。2区間合わせて約1300mで水路補修を実施する。
事業区間のうち、最下流部分の約200mは既存水路内にφ800oのヒューム管を布設、埋設する工事を予定している。そこから区間を開けて、計1100mでは、暗渠補修と石積水路補修を行う。
暗渠は、約200m区間が対象となる。φ700oの暗渠内の補修を実施する。
石積水路はH1m、B0・8m規模となっており、約900mを対象に既存の石積み水路を生かしながらの補修を行う。
本年度は、4期地区全体で測量および実施設計の委託を予定。設計の中で詳細な工法などを詰めていき、25年度に着工、26年度の完成を目指している。4期地区の事業計画作成はプロファ設計(伊勢崎市)が担当している。
赤城大沼用水は赤城大沼を水源に8・9qの農業用水で、赤城山南麓の農地336haへ用水を供給している。造成から60年が経過し石積みの欠損や崩落、水路敷の洗堀など老朽化が著しい状況。長寿命化や保全対策だけでなく、水路に隣接する主要地方道前橋赤城線への影響を防ぐために4期地区として工事を計画した。これまでにも1〜3期として下流側から水路改修を進めており、いずれも完了している。