2027年国際園芸博覧会協会は、「2024年国際園芸博覧会会場実施設計等業務」の委託先を決める公募型プロポーザル手続きを開始した。「建設コンサルタント(造園分野)」で国土交通大臣登録を受けている企業の単体またはJVから6月10日まで参加申し込みを、同月24日まで提案書の提出を受け付ける。ヒアリングを経て7月下旬に結果を通知する予定。25年度に工事発注する5工区を対象に、過年度にまとめた基本・実施設計の結果を踏まえて修正などを任せる。履行期限は25年3月31日まで。
旧上瀬谷通信施設地区(横浜市旭区・瀬谷区)で開催する「GREEN×EXPO2027」(国際園芸博覧会、花博)に備え、今回は▽出展(面積約12万3310平方b)▽修景(約6万7720平方b)▽コモンズ(約7万7300平方b)▽環境植栽(約16万0830平方b)▽植物バックヤード(約3万3500平方b)▽建築外構(約4万3500平方b)▽駐車場ターミナル(約43万平方b)▽園路(約10万3000平方b)▽広場舗装(約7万2000平方b)▽建築面積(約5万2800平方b)―の各エリアを対象に設計をまとめる。
横浜市が実施する土地区画整理事業や、協会が委託している他の業務の検討状況などをこれまでにまとめた基本・実施設計に反映するとともに、設計から工事、博覧会開催、解体撤去までの整備スケジュールを具体化する。植栽と施設・設備を用いた暑さ対策や、会場整備費のコスト縮減などに関する提案も求める。
また、庭園の設計・施工・維持管理の各段階でガーデナーや企業、市民などが参画するためのコンテストをはじめとした参加体制案やスケジュールについても練る。
プロポーザルでは、概算業務価格の上限を税込み3億7500万円と見積もっている。
基本設計を22年度にプレック研究所+三菱地所設計+ランドスケープ・プラスJVが、実施設計を23年度にプレック研究所・戸田芳樹風景計画・高野ランドスケーププランニング・大日本コンサルタントJVがそれぞれ担当した。
提供:建通新聞社