東北地方整備局は22日付で、一般競争入札の「国道106号蟇目大橋A2橋台下部工工事」を公告した。同橋は、宮古盛岡横断道路の一部を構成する「田鎖蟇目道路」の終点部に新設されるもの。A2橋台は架設する閉伊川左岸側に整備される。工事はWTO対象案件。1次審査の申請書の提出期限は6月12日正午で、2次審査の申請書の提出期限は8月6日正午。入札締切は10月18日午後3時。開札は同月25日に行われる。工期は、2028年10月10日までとなっている。
田鎖蟇目道路は、宮古市田鎖から同市蟇目を結ぶ延長7.2`の自動車専用道路として、20年度に事業化。23年12月に起工式を実施した。区間には主要構造物としてトンネル4本と、橋梁2橋の設置を計画している。
今回A2橋台下部工が公告された同橋は、建設場所が同市蟇目地内。規模は、橋長が228b、有効幅員は12―30.632b。上部形式は鋼3径間連続細幅箱桁橋、下部形式はA1橋台が逆T式橋台、A2橋台がラーメン式橋台、P1橋脚が壁式橋脚(小判型)、P2橋脚が張出式橋脚(小判型)となっている。詳細設計は、復建技術コンサルタントが担当した。
今回の工事内容は、橋台工1基と仮設工一式。使用する主な資機材にはコンクリート約8500立方b、鉄筋約500dを設定している。
工事実施形態は、総合評価落札方式(技術提案評価型(S型))の適用工事のほか、ICT活用工事(構造物工(橋脚・橋台)【施工者希望U型】)、BIM/CIM活用工事(発注者指定型)の対象工事となっている。
入札参加資格には、東北地方整備局における一般土木工事に係る2023・24年度一般競争参加資格の認定を受けていること。東北地方整備局の一般土木工事に係る一般競争参加資格の認定の際に客観的事項(共通事項)について算定した点数(経営事項評価点数)が1200点以上であること、などを付している。
対岸のA1橋台については既に発注済み。工事は今後、本格化していく見通しだ。
提供:日刊岩手建設工業新聞