県教育庁は、県立君津高等学校上総キャンパスを活用した「(仮称)君津特別支援学校」と、浦安市立明海南小学校を活用した「(仮称)葛南地区特別支援学校」の新設を計画している。工事費は、当初予算において、君津特別支援学校に限度額41億7200万円、葛南地区特別支援学校に限度額27億700万円の債務負担行為を設定した。2025年度第1四半期に工事発注し、2か年で施工し、27年4月1日の開校を目指す。
17日には、学校ごとに実施設計業務委託の指名競争入札手続きを開始した。君津特別支援学校は6月4日、葛南地区特別支援学校は7日に開札する。委託期間は270日間。
実施設計など委託料は、当初予算に君津特別支援学校1億3770万円、葛南地区特別支援学校7900万円を計上した。
過密状況にある君津特別支援学校の中学部・高等部を分離し、君津市上957にある君津高等学校上総キャンパス(旧上総高等学校)の管理特別普通教室棟(RC造4階建て、延べ床面積約6300u)と体育館(RC造平屋、床面積約1430u)の大規模改修および▽教室棟・食堂棟=S造3階建て、延べ床面積約2900u▽管理特別普通教室棟エレベーター棟=S造4階建て、延べ床面積約400u(渡り廊下を含む)▽作業棟=S造平屋、床面積約200uの増築により、新設校を設置する。
新設校は知的および肢体不自由を対象とし、中学部と高等部を合わせて160人規模を見込む。
基本設計は大塚設計が取りまとめた。
また、過密状況にある市川特別支援学校および船橋特別支援学校の通学区域の一部を分離し、浦安市明海5―5―1にある明海南小学校の校舎(RC造3階建て、延べ床面積約8700u)と体育館(RC造平屋、床面積約900u)の大規模改修およびS造4階建て、延べ床面積約2000uの新校舎、S造3階建て、延べ床面積約70uの校舎エレベーター棟の増築により、併設型の新設校を設置する。
新設校は知的および肢体不自由を対象とし、小学部と中学部を合わせて100人規模の想定。
基本設計は、竹江設計事務所が手掛けた。
大規模改修では、目標使用年数80年までの長寿命化を図る。