小松島市は、南海トラフ巨大地震で高さ3〜5bの津波襲来が予測されている和田島の北部地区に津波避難施設を建設する。これに伴う地質調査・測量設計や基本・実施設計業務を早ければ6月までに指名競争入札を経てそれぞれ委託する。履行期間は地質調査業務を約5カ月、基本・実施設計業務を10カ月で見込んでいる。地質調査・測量設計の委託料に1400万円、基本・実施設計委託料に2456万円を予算計上している。
避難タワーは鉄筋コンクリートの2層構造、高さは最大で13bを考えている。避難場所は高さ7bと10b地点に建設する予定。施設内には一時避難に必要な備蓄倉庫や太陽光パネル、LED照明の設置を検討、簡易トイレを備蓄し、間仕切りしたプライベート空間を設ける。地質調査・測量設計、基本・実施設計を2024年度内に取りまとめる。
建設予定地として、海上自衛隊小松島航空基地北側にある民有地の山林(和田島町遠見)を購入する。造成工事と本体工事を25年度にも着手し、26年3月までの完成を目指す。
提供:建通新聞社