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建設新聞社(長崎)
2024/05/22

【長崎】舘浦地区特定漁港漁場整備事業 県が事業主体、概算48億円

水産庁承認経て事業計画決定へ
特定漁港漁場整備事業(舘浦地区)

 県は2024年度から、平戸市の舘浦地区において、特定漁港漁場整備事業(=図)を計画。水産庁が承認後、計画を決定。測量・設計を経て工事に着手する。主要工事として防波堤、護岸、岸壁などの改良を予定。工事完了は32年度を見込む。現時点における概算事業費は48億円。


 水産庁の承認後、県は測量やボーリング調査等の試験、設計業務の各種コンサルタント業務に着手する。整備規模などを固めた上で、順調なら事業着手後2年目の工事着手を目指す構えだ。

 現時点において県は、主要工事として防波堤(改良)L=638b、南防波堤(改良)L=140b、新南防波堤(改良)L=140b、護岸(改良)L=162b、浮桟橋N=1基、マイナス3b岸壁(改良)L=42b、マイナス4b岸壁(改良)L=81b、F物揚場(改良)L=42b、係船突堤(改良)L=42bを計画している。

 概算事業費は48億円となる見込み。内訳は防波堤(改良)が30億円で最多。ほか南防波堤(改良)1億2000万円、新南防波堤(改良)1億3000万円、護岸(改良)5億3000万円、浮桟橋4億8000万円、マイナス3b岸壁(改良)9000万円、マイナス4b岸壁(改良)1億8000万円、F物揚場(改良)1億2000万円、係船突堤(改良)1億5000万円を見込む。

 台風来襲により県内他港の防波堤が倒壊するなど、近年の波高増大による被害がひっ迫する中、防波堤の耐波浪対策が必要不可欠な状況となっている。

 加えて主要な陸揚げ岸壁は現行の耐震基準を満足していない。このため防波堤、護岸、岸壁を改良し、災害時の対応力を強化する。

 このほか、干満差に対応できる浮体式係船岸等を整備。就労環境を改善し、安全性および効率性の向上を図る。
ksrogo