日本工業経済新聞社(群馬)
2024/05/21
【群馬】植栗・中之条IC橋の上部工を近く公告へ
県上信自動車道建設事務所は、吾妻東バイパス工区で植栗・中之条インターチェンジ橋の建設を進めており、月内にも上部工製作架設工事を条件付き一般競争入札で公告する。同橋は橋長157mの5径間連続PC中空床版橋。設計は大日本ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)がまとめた。
植栗・中之条IC橋は、東吾妻町植栗地内で砂防河川である大泉寺川に架かり、町道植栗十二ヶ原線を跨いでいる。橋長157m、幅員11・39mを基本とし、ONランプとOFFランプが交わる部分は最大で26・46mとなる。橋梁形式は5径間のPC連続中空床版橋。延長157m、ONランプとOFFランプ部分を一括としての発注となる。
工法は固定支保工架設となり、コンクリートポンプ車で現場打ちする。型枠は円筒形を使用し、西側のA2から架設していく。プレストレスの導入はポストテンション方式を採用し、PC鋼ケーブル管を通してコンクリート打設し、硬化後にジャッキで引っ張り緊張させる。
上部工は、鉄筋量288tとコンクリート量3138立方mを使用する、PC鋼ケーブルは公称径15・2oで総延長7377m、ケーブルの種類は12S15・2BLの使用を想定している。また、支承工として免震ゴム支承を34基据付する。
同橋の残工事としては、高欄工と舗装工、照明工や下部工検査路および投物防止柵の設置を予定しており、施工の状況を見ながらそれぞれを分割して発注していく。
吾妻東バイパスは、植栗・中之条インターチェンジから厚田インターチェンジまでを結ぶ、延長約6400m、幅員10・5mの新設道路。14年度に事業を開始しており、29年度の開通を目指している。