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建設新聞社
2024/05/21

【東北・山形】ランドブレインを特定/山形市屋外スケート場の構想策定支援

 山形市文化スポーツ部は、公募型プロポーザルによる屋外スケート場整備基本構想策定支援業務について、ランドブレインを契約候補者に特定した。総合得点は392点で、提案事業者は2社だった。
 同市は、落合町地内の市総合スポーツセンターに県内唯一の400bリンクとして公認大会が開催できる屋外スケート場を有する。この施設は1989年に「べにばな国体」の開催に向けて仮設で整備した施設で老朽化が進んでいるほか、冷媒に使用しているフロンが将来的に生産終了するなど課題を抱えている。
 昨年度に施設の在り方などを検討する懇談会を発足して協議を進めた。懇談会では、整備の方向性について、「スケート場の新規整備が望ましく、冬季間のみならず通年活用できるよう複合的な機能を付加してほしい」といった意見が出された。
 機能については、400bトラックのほか、さまざまな機能の付加が望ましいとしている。
 整備コストおよび施設の規模に関しては、ハイレベルな施設が望ましいが、市民が日常的に利用でき、次世代を担うアスリートも気軽に利用できるグレードの施設を整備して、稼働率を上げるように工夫する考えを示した。
 今回の委託では、懇談会の意見や400bトラックを整備する上での課題を踏まえた上で、新規整備または大規模改修など整備の方向性の検討を行いつつ、基本構想の策定を支援する。機能については、アーバンスポーツ、市民の健康増進機能、スピードスケート以外のスケート機能、食事や温泉といった冬を楽しむ機能など複合案を検討して通年活用できる施設を目指す。民間活力の導入検討や適地の検討補助なども手掛ける。履行期限は2025年3月21日まで。
 また、山形県でもフィギュアスケートなどの屋内スケートリンクの整備を検討していることから、県の進捗状況を注視しながら業務および策定を進めていく方針だ。

 提供:建設新聞社