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日刊岩手建設工業新聞社
2024/05/21

【岩手】八幡平市 大更駅前顔づくり施設で安全祈願祭 地域のにぎわい拠点へ

 八幡平市がJR大更駅西側に整備する「(仮称)大更駅前顔づくり施設建設工事」の安全祈願祭が18日、現地で開かれた。祈願祭には、市や施工を担当する渇湯堰i遠藤忠臣代表取締役社長)の関係者ら約50人が出席。無事故での工事完成を祈りながら、にぎわいのある地域づくりへの思いを新たにした。

 この施設は「子育て世代を中心とした次世代を担う男女、ファミリー」をメインターゲットに想定する。建設場所は同市大更第25地割地内で、敷地面積は1678・12平方b。施設の構造・規模は、鉄筋コンクリート造3階建てで延べ床面積は3296・04平方b。
 1階は「エントランス・共用ホール」で観光案内、物販、カフェ、イベントコーナー、移住定住センターなどを配置。2階は「子育て支援エリア」として、屋根付き公園や一時預かり保育の施設を持たせる。3階は「図書エリア」で、図書館機能、企画展示コーナー、岩手山viewテラスなどが設けられる。

 18日に開かれた安全祈願祭には、佐々木孝弘市長、設計を担当した潟Aール・アイ・エーの村山寛取締役東京本社設計本部長、施工を担当する遠忠の遠藤社長をはじめとする関係者が参加。鍬入れや玉串奉てんなどを行い、無事故・無災害での工事完成を祈った。
 佐々木市長は「この施設はさまざまな機能を持つ複合施設であり、にぎわいづくりの拠点としての役割に大きな期待が寄せられている」と事業の意義を強調。「地域の人たちとワークショップを開くなどして検討を重ね、本日安全祈願祭を執り行うことができて感無量だ。工事の安全と無事完成を期待している」と述べた。

 JR大更駅前周辺とその隣接地域は人口と住宅が集積し、商業機能や交流機能など、市の核となる要素を持つ地域。市ではこれまで、自由通路の建設や駅前広場、大更駅前線の整備と周辺の区画整理などを実施してきた。今回着工した顔づくり施設は、市内外から多くの利用者が訪れる地域のにぎわい創出の拠点として整備する。工事は25年11月の完了予定で、26年4月のオープンを目指す。
 建設工事の現場代理人を担当する遠忠の谷地舘涼平さんは「安全第一で、地域のためにより良い施設を施工したい」と、にぎわいの拠点づくりに向けた安全施工への思いを話している。

提供:日刊岩手建設工業新聞