日本工業経済新聞社(群馬)
2024/05/20
【群馬】県太田土木は2024年度の事業概要示す
県太田土木事務所(本木秀典所長)は2024年度の主要事業概要を示した。太田市大原町地内で進める主要地方道桐生伊勢崎線阿左美大原工区の拡幅事業は、24年度末の完了を目指し、中央分離帯および舗装工事を8月ごろに3件に分割して一般競争入札を予定する。主要地方道前橋館林線本町工区で進めている電線共同溝整備については延長約300mの工事を7月ごろに一般競争入札で公告する。
阿左美大原工区は、東端となる東武鉄道阿左美駅付近から大間々世良田線バイパスとの大原上西交差点までが対象。西端から約1400mが太田土木管内となり、残る約1800mが桐生土木の担当。全幅は22・75m(車道幅員3・25m×4、歩道幅員3・5m×2)の4車線道路となっており、現道を両側へ拡幅する。24年度に予定する工事の延長は分割1号が約570m、2号が約570m、3号が約260mを予定している。また、大型標識設置も発注を予定し、7月ごろに指名競争入札を見込む。事業の完了は24年度末を予定している。設計業務は都市開発設計(前橋市)が担当。
本町工区は電線共同溝整備の対象区間として八瀬川に架かる永盛橋西詰を起点に、東本町地内にある国道407号との東本町十字路交差点までの約700mが対象。全幅約18mのうち車道幅員は約11m。両側に植樹桝を備えた幅員約3・5mのマウントアップ型歩道が設けられている。沿道は商店街となっており、車両と歩行者の往来が多い。電柱を撤去することで、災害時に道路を塞がないようにすることなどを目的としている。今回の施工箇所は本町交差点と東本町十字路交差点の区間のうち約300mとなる。設計業務は高崎測量(高崎市)が手掛けた。
このほかの事業は次の通り。
【一級河川聖川社会資本総合整備】
太田市細谷町地先で護岸工事をコンクリートブロック積および根継工で分割1号として延長40m、2号を延長80mで予定する。護岸工事は河道の拡幅を実施して流下能力の向上を目的として計画。設計業務はオウギ工設(前橋市)が手掛けた。
【一級河川八瀬川社会資本総合整備】
太田市本町地先の八瀬川で人道橋架設を2本で計画している。太田市の太田駅周辺土地区画整理事業であるが、河川事業区間であるため、河川改修工事に併せて河川管理者が受託工事として人道橋工事を実施する。人道橋1は南北を繋ぐための歩行者通路を確保するため、人道橋2は川を挟んで両サイドに公園計画があり、それを繋ぐために架設する。人道橋1の橋梁概要はコイデ(前橋市)が設計業務を進めている。人道橋2は現場打函渠工を幅員5・5m、高さ2・7m、延長4・8mで行う。また、旧橋の橋梁概要は1937年架設の八千代橋、RC床版(T桁)橋、幅員5・6m、延長19m)となり、撤去を9月に発注し、併せて護岸工事をコンクリートブロック積工で延長30mにて実施する。設計業務はコイデ(前橋市)が手掛けた。
【一級河川大川社会資本整備総合整備】
全体事業概要は一級河川石田川合流部から東武鉄道東武伊勢崎線までの下流工区が約1240m、東武伊勢崎線から主要地方道前橋館林線までの上流工区が約4800m、全体計画約6040mとなっている。太田市新田木崎町地内外地先で上流工区および下流工区で工事を進めており、24年度は、下流工区で約160mの護岸工事を予定しており、24年度末に下流工区の完了を予定している。設計業務は高崎測量(高崎市)が手掛けた。
【舗装工事関連】
一般県道桐生新田木崎線の太田市新田村田町地内で6月ごろに延長約300m、一般県道古戸館林線の太田市古戸町地内古戸交差点では7月ごろに約1万uの舗装工事を一般競争入札で公告する予定。