滋賀県は、「北大津養護学校教室およびプール棟増築工事」を25年度から概ね2ヵ年で実施する。所管の県教育委員会では県建築課に委託して、そのための設計業者選定を公募型プロポーザルで公示済みで、8月末までに担当を決定、来年5月末までに設計を完了させる考え。そして25年度夏ごろに本体となる教室及びプール棟を工事発注する考えだ。総工費は約10億円程度。
北大津養護学校は、知的障害および肢体不自由の児童生徒が通う特別支援学校として1979年に開校。今回の工事は、児童生徒数の増加への対応、教室不足の解消及び将来的に訪れる既存校舎の老朽化対策検討時に学校としての機能を維持させる観点から計画されたもの。
工事の具体的な内容は、▽教室およびプール棟増築(RC造3階建、延約1350平方b、渡り廊下S造平屋建、約40平方b)、▽既存プール(RC造平屋建)その他解体、▽屋内運動場(延730平方b)の屋根改修及び外壁改修、▽受変電設備改修―以上。
施工に当たっては、既存プールその他解体を来年3月頃に取り掛かり、同8月頃に完了させる。そして本体となる教室およびプール棟を解体した跡地に同10月頃から着手し、27年2月ごろに完成させる。また学校敷地中央部にある受変電設備についても、25年3月ごろから27年2月頃の工期で改修を予定。屋内運動場の屋根改修及び外壁改修については設計の中で工期を検討していく方針。
設計前段階の工費の内訳は、教室およびプール棟増築が約8億5000万円、既存プールその他解体が約4400万円、屋内運動場屋根・外壁改修が7200万円、受変電設備改修が3900万円。
なお、1979年に完成した現在の養護学校校舎(RC造2階建、延4277平方b)の設計は滋賀県建築設計監理事業協同組合、施工は建築・ミノベ建設、電気設備・中由電気工業、機械設備・桐田設備工業。昭和55年に完成した屋内運動場(S造平屋建、695平方b)の設計は滋賀県建築設計監理事業協同組合、施工は建築・駒音建設、電気設備・中由電気工業―がそれぞれ担当(会社名は、その当時のもの)。
提供:滋賀産業新聞