建設新聞社
2024/05/17
【東北・山形】山形県が新博物館の基本構想プロポ
山形県みらい企画創造部は、「新博物館基本構想基礎調査業務」に係る公募型プロポーザルの手続きを開始した。参加表明は今月31日17時までで、企画提案書の提出は6月14日17時まで。6月下旬から7月上旬にかけてプレゼンテーション審査を実施し、最優秀提案者を選定する。提案上限額は1973万7000円(税込み)以内とする。
参加資格は、博物館の新設や改修に係る基礎調査業務、基本構想業務、基本計画業務などの実績を有することなど。
現博物館は、山形市霞城町1丁目地内の霞城公園内の一角約6000平方bに1969〜70年度に建設された。規模はRC造地下1階地上2階建て、延べ4230・28平方b(塔屋含む)。山形市が2033年の完成を目標に進める霞城公園整備計画の一環として、施設の移転撤去が求められている。
県では、博物館の移転整備について目指すべき姿や方向性などを協議する有識者懇談会や専門家懇談会を発足して協議を進めてきた。新博物館の機能について、▽収集・保管や展示、調査・研究など基本的な博物館機能▽カフェやレストラン、大規模なホールなどの設置を含む情報の発信や交流など対話機能▽歴史や植物など7分野を網羅する総合性や災害対応の拠点となる県立としての機能−などの意見が出された。また、昨年度にあり方検討事前調査業務を乃村工藝社に委託している。
今回の業務では、これまでの懇談会の意見に加え、本年度に発足する基本構想検討委員会の意見を踏まえた構想骨子の作成など基本構想の検討支援を手掛ける。また、新博物館の建設費や運営費など施設規模ごとにパターンを設定して概算事業費を試算するほか、小中学校を対象に新博物館に期待することや必要な機能などの調査業務も含む。履行期限は25年3月28日まで。基本構想検討委員会は計3回開催を予定している。
提供:建設新聞社