建設新聞社
2024/05/17
【東北・宮城】ミヤックスらグループを選定/多賀城市中央公園P−PFIの事業者
多賀城市は中央公園の利活用に向けて展開する「中央公園魅力創造事業」で公募していたPark―PFI(P―PFI)事業者について、ミヤックス(仙台市泉区)を代表法人とする6社で構成するグループ「TJP」を第1候補者に選定した。同グループのほか、斎藤工務店を代表法人とする7社で構成するグループ「SK8」が参加し、第2候補者となった。
天野和彦東北学院大学教授を委員長とし8人で構成される選定委員会を4月24日に開いて決定したもの。TJPのメンバーは建設および事業統括管理を担当するミヤックスのほか、整備する飲食店などを管理・運営する日比谷アメニス(東京都港区)、整備するスケードボードパークなどを管理・運営するゴリラガードギャランティ(仙台市泉区)、設計を担当する都市設計(仙台市青葉区)とマサケン(東京都墨田区)、建設を手掛ける鈴木工務店(多賀城市)の6社。
なおSK8は斎藤工務店のほか、草刈建設、八嶋建設、石川建設産業、アーキランド、DREAD HOUSE、VON合同会社の7社で構成されている。
今後、第1候補者のTJPとの間でP―PFIの基本協定締結、指定管理者の指定を6月末までに済ませ、その後、設計協議や着工準備に入る。10月末までにP―PFIの実施協定締結と公募設置計画の認定、指定管理の基本協定と年度協定の締結をそれぞれ終え、11月から2025年10月までを施設整備、開業準備期間とする。
P―PFIで整備する施設の設置管理許可期間と指定管理期間は、施設整備完了後の25年11月から34年3月までの8年5カ月間となる。
中央公園はJR東北本線国府多賀城駅のほど近くに位置し、周辺には復元された多賀城南門などがある。未整備区間となっている第3工区1・63fと、第2工区の一部0・28f、遊歩道、管理用道路0・28fのエリアで、公募設置管理制度(P―PFI)と指定管理者制度を活用し民間活力を導入する。
スケートパーク、屋根付き施設、管理事務所や、企業側の提案による飲食・物販施設の設置を必須とする。事業者は公募対象公園施設(飲食・物販店舗)と、施設整備後に市から代金を受け取って譲渡する特定公園施設(スケートパークなど)、任意提案とする利便増進施設を整備する。
TJPの企画提案を見ると、「日々の出会いは世界につながる。TJ PARK」を事業コンセプトとし、公園内に世界トップレベルのスケーター監修による屋内外スケートパークと3×3バスケットボールコートを配置した「アーバンスポーツエリア」と、飲食・物販と休憩スペース、遊具を配置した「交流エリア」の2つにゾーニングし、多賀城市(TAGAJO)と人、地域、世界へとつなげる(JOINT)公園(TJ PARK)として賑わいを創出する。
特定公園施設建設の提案額は4億0650万5000円。市が9割を負担する。同施設の維持管理、運営に要する提案額は営業1年目(26年度)で5571万円。指定管理業務に要する提案額については26年度は5571万円とする。
提供:建設新聞社