福島市は、福島北土地区画整理事業区域内、南矢野目地区の未利用公用地売却で、優先交渉権者にイオンタウン(千葉県千葉市美浜区中瀬1の5の1、加藤久誠社長)を決定した。『まち・にわ・プレイス矢野目』をコンセプトに、商業施設などを核とする多世代交流拠点の整備を目指す。近隣のイオン福島店とはすみ分けし、地域住民を対象に行ったアンケート調査で要望の多かった業態を中心に構成する。2027年春のオープンを予定している。
売却対象地は南矢野目地内でイオン福島店北西の2万8503.13u。3者が提案した。
イオンタウンの提案における施設規模は2階建てで店舗面積約9000u。駐車場は屋上と合わせ約600台分とする。地元農産物を販売する「やのめ市場」「書籍&カフェ・生活雑貨」「地域の医療・健康増進に寄与する施設」の3コンテンツを中心に、コミュニケーションスペース、子ども図書館、イベント広場、緑の遊歩道等の「交流の場」を複合して展開する。イオン福島店とも連携し、災害発生時の一時避難場所や救援物資の提供にも取り組む。
伊達市堂ノ内地区で整備を予定している仮称・イオンモール北福島とは商圏を分け、自動車で15分程度の近隣からの平日の集客を想定することで差別化を図る考え。
市とイオンタウンは事業提案内容を基に契約に向けた協議を進め、8月上旬の仮契約締結、議会承認後の9月下旬ごろの契約締結を目指す。
(提供:福島建設工業新聞社)