県土整備部は今年度、主要地方道秋里吉方線の交差点整備など6カ所の事業化検討に入る。概略設計に着手して計画をまとめた上で、25年度以降に国交付金事業を絡めた新規事業化を目指す。
6カ所の検討事業費は、24年度単県道路調査費として5000万円を盛り込んでいる。
秋里吉方線は通称・鳥取環状道路で、起点部の国道9号アンダーパスから市道に乗り入れる交差部を改良する。県立中央病院前から国道9号と浜坂方面にそれぞれ向かう交差点の形状を整えて、安全性を高める狙い。調査は6月にも技術提案型総合評価で発注する見込み。
また、智頭町の津山智頭八東線は、新見工区の幅員が狭い区間を抜本的に解消しようと、山あいにトンネルを含めたバイパス化400bを検討。6〜7月にかけて技術提案型総合評価によって業務を発注する。
このほか鳥取市の若葉台東町線(津ノ井工区)は、エスマート前の交差点で鳥取工業高校に向かう右折レーンの整備と、JR津ノ井駅にかけて歩道の設置を検討。米子市の東福原樋口線(西福原〜両三柳工区)では、街路事業に続く未事業化区間1・2`の概略検討を進める。
こられ検討カ所について、同部は「概略がまとまれば、来年度以降に国予算を取り入れて整備に向かいたい」(道路建設課)と話している。調査カ所は次の通り。
▼県道東福原樋口線(西福原〜両三柳工区)(米子市西福原〜両三柳)=概略設計1000万円
▼主要地方道秋里吉方線(江津工区)(鳥取市江津)=交差点検討、交通量調査1000万円
▼主要地方道津山智頭八東線(新見2工区)(智頭町新見)=概略設計、用地基礎調査1000万円
▼県道若葉台東町線(津ノ井工区)(鳥取市津ノ井)=交差点改良、歩道整備800万円
▼主要地方道津山智頭八東線(大呂4工区)(智頭町大呂)=公共事業事前評価資料作成600万円(発注済み)
▼国道482号(鳥取市佐治町森坪外)=リダンダンシー検討645万円(発注済み)
日刊建設工業新聞