東金・茂原・木更津間首都圏中央連絡自動車道建設促進協議会など7団体の総会が10日、茂原市内の真名カントリークラブ2階バンケットルーム「むくげ」で開催された。それぞれ、2024年度事業計画案などの議案が承認された。同協議会の総会では、田中豊彦会長(茂原市長)代理の鹿間陸郎副会長(東金市長)が、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)大栄ジャンクション(JCT)・松尾横芝インターチェンジ(IC)間について、26年度の開通目標が定められたことに言及。一日も早い県内未整備区間の全線開通と、暫定2車線区間の4車線化に向け、関係機関への積極的な要望と引き続きの協力を求めた。来賓の藤井和久・千葉国道事務所長が圏央道未整備区間の整備状況を説明。インフラ整備の予算確保に関し、「地域の声が重要」との見方を示した。
池口正晃・県県土整備部長は来賓あいさつに立ち、圏央道について「東京湾アクアライン、成田国際空港、首都圏の各都市を結ぶ極めて重要な道路」と話し、「引き続き、沿線市町村との連携強化に力を入れていく」と述べた。24年度の事業計画は、総会・幹事会の開催、道路関係団体合同による研修会の実施、4車線化を目指した道路整備事業の促進等の要望活動など。
県道茂原・白子バイパス建設促進期成同盟会の総会では、田中会長代理の石井和芳副会長(白子町長)があいさつに立ち、「圏央道県内区間の全線開通による整備効果を九十九里方面へと波及させる大変重要な道路」との見解を示し、「関係機関に予算の増額を要望していきたい」と話した。
来賓の西ケ谷正士・県議会議員(自由民主党千葉県議会議員会)は、1月1日に発生した能登半島地震について言及。「災害時には骨格となる道路が必要だが、南房総・九十九里地域には骨格道路が無い」と指摘し、県道茂原・白子バイパスについて「緊急輸送道路として極めて重要な路線」と力を込めた。
また、齊藤博美・県県土整備部道路整備課長は、全体計画延長9・9kmのうち、白子町側の4工区延長2・1kmから整備を進めていると説明。2・1kmのうち、1・1kmが供用開始し、残る1kmについては、用地取得を進めている。さらに、3工区の2・9kmの予備設計をまとめている。24年度の事業計画では、総会・幹事会および道路関係団体合同による研修会、早期完成に向けた道路整備事業の促進などを行うとした。
一宮川流域治水環境対策協議会の総会で、来賓あいさつに立った酒井康行・県県土整備部河川整備課副課長は、23年9月に発生した台風13号に伴う豪雨の浸水被害メカニズムの検証について説明。「検証結果を基に、今後の浸水対策のあり方を取りまとめ、具体的な対策について議論していきたい」と話した。24年度は、流出抑制対策の推進、河川改修事業の促進等の要望活動、水防に資する事業などに取り組む。
千葉県道路協会長生支部の総会では、24年度の事業計画について説明し、交通安全施設の整備、道路改良、関係機関との連携などを促進するとした。
千葉県河川協会長生支部の総会においては、24年度の事業計画を説明。河川改修事業等の要望活動、各市町村等が行う事業の促進などを行う。
そのほか、長生郡市土木行政推進協議会、長生郡地籍調査推進協議会の総会が開催された。長生郡市土木行政推進協議会の24年度事業計画では、連絡調整会議の随時開催と、土木担当職員の研修実施に取り組むとした。