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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/05/14

【群馬】県渋川農村整備センターの24年度主要事業

県中部農業事務所渋川農村整備センター(綾部賢二センター長)は2024年度の事業概要を明らかにした。5地区5事業に当初予算と23年度からの繰越分などを含め5億9534万7000円の事業費を確保した。渋川市の笠張地区での水利施設等保全高度化事業は2億600万円を充て区画整理と付帯工を行う。このほか、榛東村ほかの相馬原地区の障害防止対策事業に1億9103万7000円、吉岡町の滝ノ沢地区農村地域防災減災事業へ1億3551万円を充てる。
渋川市道大規模線と関越自動車道の間に位置する笠張地区は、主にコンニャクが栽培されているほか、ウドやネギなどの畑作が行われており、区画整理を行うことで生産性の向上などを図る。工事は県営赤城西麓土地改良事業の一環として渋川市赤城町長井小川田地内の笠張後原地区で約105haを対象に整備を進めているもの。19年度から笠張地区25・1haの整備に着手し、26年度の完成を目指し事業を進めている。24年度は笠張地区の区画整理5・6haを行う。整地工を2件に分けて発注し、道路擁壁など付帯工も1件予定している。設計は藤和航測(前橋市)が担当した。
このほかの事業は次の通り。
【相馬原地区】
水路更新などを4カ所で実施する。榛東村上野原地先の堂の入沢水路では、管水路工を塩化ビニル管φ200oを用いて延長270mで行う。設計は黒岩測量設計事務所(前橋市)がまとめた。
榛名幹線水路では塩化ビニル管φ350oの管水路工を延長40mで実施する。設計は内外エンジニアリング(京都府京都市)が担当。
松屋堰導水路ではU字溝を布設する水路改修工事を延長200mで行う。設計についてはオウギ工設(前橋市)が受託している。
山子田配水路では塩化ビニール管φ250oを用いた管路改修を延長250mで施工する。設計は藤和航測がまとめた。
【滝ノ沢地区】
農村地域防災減災事業(特定農業用管水路特別対策)を活用して農業用管路更新工事を行う。主要地方道前橋伊香保線の北側に位置し、東西に伸びる滝ノ沢地区のうち、24年度は高崎渋川線バイパスの西側、上流部分を整備する。施工延長は240m。設計は黒岩測量設計事務所がまとめた。
同地区での事業は、明治用水の第1および第2、第3調整池を利用した農業用水の配管が対象。区域内にはφ250o〜450oの石綿セメント管が布設されており、φ250o〜450oの塩化ビニール管に布設替えを行う。全体計画延長は2500m、総事業費は3億4100万円を見込む。事業完了は26年度を目指している。