大阪府は、閉校した高校などを活用した知的障がい支援学校の新校整備を計画している。豊中市南部地域支援学校(仮称)改修その他工事基本設計業務の一般競争入札を行い、土屋総合設計(泉佐野市)が1988万円で落札した。一方、大阪市北東部支援学校(仮称)改修その他工事基本設計業務の一般競争入札も同日に開札したが、落札候補者が提出した入札書が無効とされたため、取りやめになった。再公告の時期などは未定。2校とも2028年度の開校を目指し、25年度に実施設計、26〜27年度に工事を実施する予定だ。
豊中市南部地域に整備する支援学校は、25年度末に閉校する豊中市立第七中学校(豊中市庄内栄町5ノ10ノ1)の既存校舎を活用し、新校を整備する。業務では、既存の校舎棟(鉄筋コンクリート造4階建て他延べ1万0243平方b)の改修と一部耐震改修、付属棟(鉄骨造または鉄筋コンクリート造)8棟の増築に向けた基本設計を行う。
大阪市北東部地域に整備する支援学校は、24年度末に閉校する府立茨田高校(大阪市鶴見区安田1ノ5ノ49)を活用した新校整備を実施。基本設計で、既存校舎棟(鉄筋コンクリート造4階建て他延べ1万5481平方b)の改修・一部耐震改修の他、付属棟8棟(鉄骨造総延べ750平方b)の増築に向けた検討を行うとしている。
現在府内に支援学校は47校あり、このうち知的障がい支援学校は26校。全国的に知的障がい支援学校に通う生徒の増加による教室不足が問題視されており、府は、国が21年度に策定した「特別支援学校設置基準」の中で規定されている校舎面積基準や学校編成基準への不適合を32年度までに解消する。
※豊中市立第七中学校の写真は建通新聞電子版に掲載
提供:建通新聞社