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建通新聞社(神奈川)
2024/05/13

【神奈川】横浜市 野毛山動物園再整備、基本計画へ

 横浜市みどり環境局は、野毛山動物園の再整備に向けた基本計画の策定作業に着手する。業務の委託先をプレック研究所(横浜市中区)に決定。2024年度末までの履行期限で成果を得て、25年度以降の検討に生かす。28年度までの整備完了を目指す第1期エリアを中心に、施設内容や規模、事業手法などを盛り込みたい考え。 
 野毛山動物園(西区老松町63ノ10)は面積9・1fの野毛山公園内に位置する。多世代にわたり市民に親しまれてきた一方、開園から70年がたち、施設の老朽化やバリアフリー、動物の飼育環境など、改善すべき課題が顕在化してきている。
 現在、「野毛山動物園リニューアルプラン」(案)に対するパブリックコメントの集計を進めている段階。6月にもプランを策定・公表する見通しとなっており、これを受けて基本計画を具体化する。
 リニューアルプラン案によると、敷地を三つに分け、出入り口に近い「野毛山へようこそ」「ふれあいパーク」の二つのゾーンを第1期、「絵本に出てくる動物たち」ゾーンを第2期エリアに位置付けて、再整備に順次取り組む。
 このうち「野毛山へようこそ」ゾーンには動物園の中心施設となる「(仮称)ズーペリエンタ!センター」を整備する方針。4層から成る施設内部をスロープやエレベーターでつなぎ、動物を展示するだけでなくアスレチック遊具や休憩スペースなどの設置も検討する。
 再整備全体の事業手法については市が設計・施工をそれぞれ発注する従来方式に加え、PFIなど民間活力の導入を含めて幅広い選択肢を視野に入れている。第1期のリニューアルを28年度までに完了させる目標の下、建築局とも連携しながら事業手法を固め、25年度以降のスケジュールを練る。
 リニューアルプランの策定業務もプレック研究所が担当した。


提供:建通新聞社