能代市水道課は、能代工業団地(扇田字扇渕ほか)で5年度から進めている工業用水道施設建設を10日に開札、水道施設を水道機工・協立特定建設工事JVが9億8,000万円、機械設備を協立が1,423万円で落札した。いずれも8年3月27日の工期で進める。同日に公告していた電気設備と土木は入札参加申し込みがなかったことから入札を取り止め、建築は入札辞退となったことから、公告内容を再度検討し、早期の契約を目指す。
事業は、上水道に比べて水質基準が低く、使用料が安価といったメリットがあることから、工業用水道を整備するもの。計画取水量は第1〜第3取水井がいずれも2,010㎥(1日あたり)、計画浄水量は4,020㎥(同)、計画給水量は3,300㎥(同)。地下水を汲み上げて能代工業団地内の各工場などに供給する。実施設計を三木設計事務所でまとめ、測量は創和技術、地質調査は伊藤ボーリング、水源地調査は秋田ボーリングが担当した。
水道施設工事では、ろ過機械や第1〜第2取水井などの機械設備、第1〜第3取水井や浄配水場などの電気設備のほか、導水管や配水管などの管路施設の整備を行う。機械設備工事では、浄水管理棟の空気調和設備、冷暖房設備、給水設備などが対象。
5年度から着工しており、取水施設(3カ所)や配水管、導水管の一部は施工済み。再公告する建築工事では、浄水管理棟と歩廊(S、L10.8m×W1.2m)を新設する。浄水管理棟は鉄筋コンクリート造2階地下1階建て、延べ床面積は471.73u。電気設備工事の対象は浄水管理棟のほか、第3取水井の受電設備、浄配水場の高圧受変電設備、非常用発電設備など。
土木工事では、第1〜第3取水井の上部工、第1取水場と浄配水場の場内整備、第2・第3取水場の場内整備、配水池築造などを行う。配水池は鉄筋コンクリート造で規模は884㎥。いずれも早期の再公告を目指して内容を検討し、7年度末の完成を目指す。
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秋田建設工業新聞社