【相模原】学校法人北里研究所(東京都港区白金5ノ9ノ1)は、2024年度の事業計画を発表した。相模原キャンパス(相模原市南区)の再整備として、大学新図書館の建設や医学部M4号館とM5号館、看護学部旧N号館の改修、東病院の跡地・跡施設活用の検討などを行う。大学新図書館は錢高組(東京都千代田区)の施工で5月中に工事を開始し、25年8月の完成を目指す。
新図書館の規模は鉄骨造2階建て延べ3403平方b。蔵書の展示にとどまらず、グループ学習やイベントにも対応できるスペースを設置するなど、複合的な機能を確保する。設計は日建設計(東京都千代田区)が担当。
校舎関連では医学部新校舎と看護学部新校舎が24年度中に完成。複数の校舎に分散していた両学部の機能を集約するのに伴い、既存校舎の改修を進める。
医学部はM4号館、M5号館の2棟が対象。24年度中に設計者・施工者を決め、改修工事に着手する。規模はM4号館が鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ1946平方b、M5号館が鉄骨鉄筋コンクリート造6階建て延べ4315平方b。
看護学部では旧N号館を改修。野生動物の保全に関する教育研究を行う獣医学部生物環境科学科を十和田キャンパス(青森県十和田市)から移転する。設計者・施工者は検討中。規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨造5階建て延べ6679平方b。現在は実習室や多目的室、図書館、ラウンジなどがある。
この他、相模原市が行う県道52号線の拡幅整備に合わせて拡幅沿道部の外構整備も進める。
相模原キャンパスの所在地は相模原市南区北里1ノ15ノ1。
同キャンパスに隣接した場所にある旧東病院は19年度に閉院した。跡地・跡施設の活用方法の検討を続けており、24年度に具体的な事業計画をまとめる方針だ。
土地面積は4万1169平方b、建物の規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下1階地上6階建て延べ4万5167平方b。市街化調整区域に指定されているため、病院以外の用途で活用するには市の開発審査会の許可が必要となる。
提供:建通新聞社