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秋田建設工業新聞社
2024/05/10

【秋田】大館警察署の改築のPFI導入可能性調査/プロポで開始、民間の参入を検討

 県警察本部会計課は、老朽化が進む大館警察署(大館市根下戸新町1−70)の改築に向け、10日にPFI導入可能性調査のプロポーザルを開始した。提出期限は参加申込書が24日、企画提案書が6月7日で、審査結果は6月14に通知される。業務では具体的な整備内容でなく、現時点の施設諸条件や法制度・補助制度を整理し、民間事業者が参入できるかを検討する。

 大館警察署は、昭和53年に建設された鉄筋コンクリート造3階建て、延べ床面積2,408.93u規模。敷地内には、昭和53年に建設された鉄骨造平屋建てと鉄骨造2階建ての車庫があり、合計延べ床面積は577.62uとなっている。庁舎は平成28年度に外壁改修を実施しているが、老朽化・狭隘化が著しく、今年7月には築45年を経過するため、敷地内で改築する。現在の駐車場部分に新庁舎を建設する予定。

 県は、PFIで事業を行う場合の事業費が10億円以上と見込まれる施設について、サウンディング(官民対話)を実施することとしており、大館警察署も4年度にサウンディング型市場調査を実施した。サウンディング実施時点の新庁舎は、現施設の約1.6倍となる延べ床面積3,770uを想定。車庫は既存と同等の合計約580uとしている。

 今回のPFI導入可能性調査では、事業手法に関する検討・整理、市場調査などを行い、公募資料の基礎となる実施方針(案)を検討・作成する。

 このうち、事業手法に関する検討・整理では、従来手法やPFI手法(BTO、BOT、DBOなど)で実施した場合の事業範囲や事業期間、官民の役割分担などについて検討・比較。支払いに対して価値の高いサービスを供給するVFM(Value for Money)も試算・評価する。このほか、適用の可能性が高いPFI手法と同種の先行事例について調査・整理を行う。また、市場調査では、PFI手法を採用した場合に参画する可能性のある民間事業者についてヒアリングを行う。

 また、実施方針の作成では、PFI手法を採用する場合の事業者募集・選定、リスク分担、スケジュールに関する事項を整理する。

提供:秋田建設工業新聞社