日本工業経済新聞社(埼玉)
2024/05/09
【埼玉】加須市 未利用建物の解体を推進、庁内検討を経て設計
加須市は公共施設適正配置の一環として、用途を廃止した未利用建物など、今後に利活用が見込めない施設の解体を推進する。まずは本年度前半を解体対象となる施設の選定期間に充てる。庁内の検討組織を通じて解体する施設を決めた後、本年度後半から解体の設計へ着手する見込みだ。
市内には公共施設の適正配置を進める中で用途廃止した複数の施設が立地しているが、いずれも耐震性不足や老朽化のため再利用が見込めない状態。計画的に未利用財産を利活用していくに当たって、施設の活用が望めない施設の解体を検討する運びとなった。
まずは庁内の検討組織を通じて、実際に解体が必要となる施設を選定する。老朽化が著しく早期の対応が必要な施設や、解体後に敷地を利活用できる施設などを優先的に解体対象とするものとみられる。解体する施設数などは庁内の検討組織を通じて具体化する。
解体する建物を選定した後、本年度後半から解体設計へ着手する見通しだ。当初予算では解体設計・アスベスト調査委託費として総額789万6000円を措置した。
主な未利用建物としては▽旧老人福祉センター不老荘▽旧騎西老人福祉センター▽旧鴻茎幼稚園▽旧北川辺学校給食センター▽旧第2保育所▽旧第3保育所▽旧中央保育所(大利根)▽旧南保育所(大利根)――などが挙がる。
これらの施設だけでなく、他にも解体が必要な建物があれば検討の対象とする見込み。