鹿児島市の桜島学校整備は、3月で実施設計を終え、10月の着工に向けて発注の準備を本格化させる。2026年4月の開校を視野に16カ月の工期を見込み、現在明らかになっている学校整備予算は47億円規模。先行して建築4件を発注する見通しで、6月初旬にも入札公告するものとみられる。このほか、電気や設備の発注準備も進む。
建設予定地は桜島横山町の旧桜島溶岩グラウンド第一(約2万6000u)。教室棟や管理棟、屋内運動場、屋内プールなど複数の建物が連なる分棟型の校舎は、設計をo+h(オープラスエイチ)が担当する。本体工は、1工区(RC造2階建(一部S・W造)5921u)、2工区(同1371u)、3工区(同1632u)、4工区(同1422u)。このほか、建設地の既存工作物(トイレ、バックネット、ナイター設備)解体も行う予定で工事規模から早期に公告される可能性が高い。内部設備の整備についても、今後明らかにされるとみられる。
桜島地域の既存8小中学校を集約する新たな小中一貫校は「桜島をまるごと学び舎に」がコンセプト。地域住民、行政、設計者が対話を重ねながら設計をまとめ、敷地内に桜島公民館や放課後児童クラブも併設する計画だ。