日本工業経済新聞社(埼玉)
2024/05/07
【埼玉】さいたま市内10区の街づくり、新庁舎やバスタ進展へ
さいたま市が市内10区(西・北・大宮・見沼・中央・桜・浦和・南・緑・岩槻)で本年度検討している街づくり、公共施設整備などの主な執行見通しを区ごとに整理した。
駅周辺の再整備など複数の大型プロジェクトを抱える大宮区。「さいたま市新都心バスターミナルほか街区」(大宮区北袋1丁目)に移転整備する新本庁舎について、基本設計の委託先選定手続きの準備を進める。
大宮駅グランドセントラルステーション(GCS)化構想の一環として、駅東口の駅前広場、駅機能高度化などの事業化を目指す。同駅西口では、新たな交通結節点「バスタ大宮」の事業化にも取り組む。
駅周辺の再開発では、「大門町3丁目中地区市街地再開発」の事業計画・組合設立認可に向けた手続きを支援する。
桜木駐車場用地は、公募選定した民間事業者(大和ハウス工業やJR東日本らのグループ)による施設設計が始まる。
空調配備に取り組んでいる中学校体育館は、第二東と大宮南の2校で設置を進める。
さいたまセントラルパークの整備に向け、物件調査と用地取得を進展させる。
県有地の大宮警察署跡を取得し、公園に再整備する方向であり、基本計画を検討する。
中央区については、与野中央公園に整備する次世代型スポーツ施設の事業者公募に取り組む。
学校・公民館関係では上落合小、大戸小、与野西中の各改修工事、与野東中の体育館への空調機整備を推進。与野本町公民館大規模改修工事も行う。
旧中央区役所保健センターを解体し、新たな口腔保健センターを建設する計画もある。本年度は解体工事、新施設の基本・実施設計に着手する。
中央区役所と周辺公共施設の再編整備は、事業者公募のための入札説明書などを作成する。
ほか各区の主な本年度事業は次のとおり。
【浦和区】
▽中学校体育館への空調機整備(木崎)
▽浦和駅周辺地区まちづくりの推進
▽浦和駅西口南高砂地区市街地再開発の推進
▽田島大牧線、産業道路の整備
【西区】
▽準用河川新川の護岸・樋管工事、宝来川などの整備工事
▽治水橋の耐震化や落橋防止対策
▽さいたま市民医療センター敷地内の浸水対策(止水板設置・排水管逆流防止対策)
▽産業集積拠点創出事業の推進(宮前町)
▽指扇小校舎の解体工事
▽中学校体育館への空調機整備(土屋、植水)
▽秋葉の森総合公園の整備に向けた工事
【北区】
▽幹線道路などの歩道整備(川口上尾線〈本郷町〉)
▽都市公園を日進町に1カ所開設
▽JCHOさいたま北部医療センター跡地利活用(事業者公募)
▽中学校体育館への空調機整備(植竹、土呂)
【見沼区】
▽農業および食の流通・観光産業拠点の整備(整備計画策定・PFI等導入可能性調査・土地評価業務など)
▽染谷地区公園整備(工事)
▽加田屋地区環境整備(実施設計・用地買収)
▽多目的広場1カ所開設(東門前)
▽中学校体育館への空調機整備(片柳、大谷)
▽都市公園1カ所開設(中川)
▽大和田駅舎改修整備方針の作成
【桜区】
▽道場三室線の整備推進
▽西浦和駅周辺まちづくりアクションプラン策定、アクセス道路予備設計、路線測量、地元まちづくり検討の支援
▽さいたまスポーツシューレ推進施設基本計画案の作成
▽流域貯留施設整備の推進(新開小、栄和小)
▽中学校体育館への空調機整備(大久保)
▽土合第1分団車庫建て替え工事、土合第2分団車庫建て替え実施設計
【南区】
▽南浦和公民館と南浦和コミュニティセンターの中規模修繕工事
▽武蔵浦和駅周辺地区義務教育学校の実施設計完了
▽沼影市民プール代替候補地の検討
▽武蔵浦和地区への新設スポーツ施設整備に向けた基本計画策定、PFI等導入可能性調査
▽中学校体育館への空調機整備(大谷口、内谷)
▽旧沼影職員住宅跡地公園の開設
▽準用河川文蔵川の護岸工事
▽無電柱化推進(文化センター東側通りの工事)
【緑区】
▽国指定史跡「見沼通船堀」西縁園路の整備工事
▽大古里公民館の中規模修繕工事
▽中学校体育館への空調機整備(三室、美園)
▽Park−PFI等公民連携による公園のにぎわい創出(県立総合教育センター跡地公園の工事、さぎ山記念公園の設計)
▽農業交流施設の整備(協定締結、施設設計)
【岩槻区】
▽産業集積拠点創出事業の推進(川通地区)
▽農業用水路整備(釣上・末田・野孫・高曽根・大野島・横根・馬込の7地区9カ所)
▽岩槻駅周辺地区まちづくり(裏小路美装化工事など)
▽準用河川(上院川、黒谷川)や東徳力調節池の整備
▽岩槻消防署城南地区出張所の建設工事
▽幹線道路整備(国道122号蓮田岩槻バイパス、さいたま春日部線)
▽地下鉄7号線延伸事業の深度化、中間駅周辺のまちづくり勉強会
▽中学校体育館への空調機整備(西原、柏陽)