栗東市は、坊袋地先で計画している「市道下鈎糠田井橋線新設整備事業」について、25年度(令和7年度)から造成及び新設道路整備に着手し、26年度内の完成を目指していく方針だ。
このことから、今年度は調整の年として適切で効果的な工事となるよう総合的な視野をもって事業内容を精査していくに加え、予算確保方法等事業費確保についても協議・調査していく考えだ。
同事業は、坊袋地先を通る葉山川の河川を埋め立て、そこに延長約90b、幅員6・5b程度の新設道路を整備するもの。同地先を通るJR東海道新幹線の横を通る「市道坊袋新幹線基地線」を琵琶湖側から国道1号に向かった場合、信号がないため右折が出来ない状態となっていることから、「市道坊袋新幹線基地線」に繋がっている歩道・自転車のみが通行できる幅員約3b程の葉山川沿いを通る「市道下鈎糠田井橋線」と、現在は使用されていない同河川を埋め立て、国道1号にアクセスできる道路事業を新たに実施する。国道1号に繋ぐ際には、信号機および右折レーンを設置し利用者の交通対応を図り、新たに設置する道路には中央線は引かず、両側通行にする考えだ。
なお、この詳細設計は新洲(栗東市)が担当。
栗東市都市計画は、昭和47年に策定されており、都市の健全な発展と秩序ある整備を図り、国土の均衡ある発展と公共の福祉の増進に寄与することを目的としている。その内容は、土地利用、都市施設及び市街地開発事業に大別されており、土地利用を規制、誘導する制度としては、市街化区域及び市街化調整区域を区分する線引き制度や、土地利用の用途を指定する地域地区制度などがある。また、都市施設としては、道路・公園・下水道をはじめとした市街地基盤施設などがあり、市街地の一体的な整備手法として、土地区画整理事業や市街地再開発事業がある。
提供:滋賀産業新聞