中九州横断道路の一部を形成する大津熊本道路と熊本環状連絡道路が、有料道路事業を前提に計画が進められることになった。4月25日に開かれた国土交通省、県、熊本市の中九州横断道路事業調整会議で今後の進め方を確認した。
有料道路事業は、事業者が整備財源を借り入れ、道路完成後に通行料金を徴収してその返済に充てる。国交省によると、事業費を底上げすることができ、早期の事業完了が見込めるという。
検討区間は、大津熊本道路の大津西ICから熊本環状連絡道路の下硯川ICまでの約17・8`。沿線では半導体関連企業の集積が進む一方、交通渋滞が懸念されていることから、早期の整備を実現するよう県と市が有料道路事業の導入を提案していた。
大津熊本道路は、大津町杉水の国道325号に接続する大津西ICから九州縦貫道に計画の熊本北JCTまでの全長13・8`を計画。これまで、合志IC〜熊本北JCT間9・1`が昨年9月に着工し、大津西IC〜合志IC間4・7`は本線等の予備設計などに取り組んでいる。
一方、環状連絡道路は、熊本北JCTから熊本西環状道路の下硯川ICを結ぶ全長約4`の道路。今年2月に都市計画決定している。
事業費は、合志〜熊本間が約530億円、大津西〜合志間が約310億円、環状連絡道路は約400〜500億円が見込まれている。
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