市川市は4月26日、DBO方式による「次期クリーンセンターの整備・運営事業」に関する事業概要説明書および要求水準書案を公表した。8月頃に総合評価一般競争入札で発注する。クリーンセンターは稼働から29年が経過し、老朽化が進んでいることから、隣接するテニスコート等用地約2万1000uで建て替えを行う。事業期間は、設計・施工が2025年6月から30年12月末まで、運営・維持管理が31年1月から50年12月末まで。
当初予算において、クリーンセンター整備・運営事業費に、24〜51年度を期間とする限度額750億円の債務負担行為を設定している。内訳は、本体工事約491億円、高規格堤防工事約5億円、管理棟改修工事約4億円、20年間の運営費約250億円。
入札手続きにおいては、9月頃まで参加資格確認資料を受け付け、10月頃に入札参加者へのヒアリングを実施。12月頃に入札書および事業提案書の提出を求め、2025年2月頃に提案内容のヒアリングを行い、3月頃に落札者を決定し、基本協定を締結する。5月に仮契約を結び、6月議会で承認を受け、本契約を締結する。
業務概要は▽経営管理▽施設整備=プラント・土木・建築関連の基本・実施設計、ごみ焼却処理施設機械設備工事、不燃・粗大ごみ処理施設機械設備工事▽土木工事=土地造成、高規格堤防整備、外構、土壌汚染対策▽既設管理棟工事=1、2階全室の空調換気設備・給排水設備・電気設備・内装の更新、トイレ改修、市職員用浴室改修、昇降機撤去更新、小荷物昇降機撤去、アスベスト撤去、見学者ホール改修、連絡通路整備▽運営=運転管理、維持管理、業務終了時の引き継ぎ、環境負荷の低減――など。
新ごみ焼却処理施設の能力は、423t/24h(141t/日×3炉)の全連続運転式ストーカ炉方式。
不燃・粗大ごみ処理施設の処理方式は破砕処理+選別処理。処理能力は27t/5h。ごみ焼却処理施設との合棟とする。
入札参加対象は、次期クリーンセンターの整備および運営を実施する、単独企業または複数の企業により構成されるグループ。グループの場合、プラントの設計および建設を担当する者を代表企業とする。
運営事業者を設立する場合、代表企業と施設運営業務を担当する者は出資企業であること。また、運営事業者を設立しない場合、代表企業は施設運営企業を構成する企業でなければならない。
施設整備業務と施設運営業務は、単独または複数の企業で実施する。
施設整備業務を複数の企業で実施する場合には、各分担業務(プラントの設計・建設、建築物の設計、建築物の建設)に応じ、市入札参加業者資格者名簿への登録や過去15年間における実績などの要件を満足すること。
施設運営業務を担当する企業は3社以内とする。運転管理業務または維持管理業務を複数の企業で実施する場合、少なくとも主たる業務を担う者は、市の入札参加業者適格者名簿への登録や過去15年間における実績など、全ての要件を満たすこと。
16日まで、事業概要に関する質問・意見を電子メールで受け付けている。30日にホームページに回答を掲載する。
次期クリーンセンター整備および運営事業に係る事業者選定アドバイザリー業務委託は、日建設計が9月30日まで担当している。