岩手沿岸南部広域環境組合(管理者・小野共釜石市長)は、4月25日に「岩手沿岸南部クリーンセンター基幹的設備改良事業に係る支援業務」を3社で指名競争入札した結果、八千代エンジニヤリングが4331万9000円で落札した。履行期限は、26年3月19日までとなっている。
同組合は、岩手沿岸南部地域を構成する釜石市、大船渡市、陸前高田市、大槌町、住田町の廃棄物行政の中核的な役割を担ってきた岩手沿岸南部クリーンセンターについて、11年の完成から10年以上が経過する中、老朽化対策を講じるため基幹的設備改良事業に取り組むことを計画。同センターは釜石市大字平田3−81−3に位置。今のところ、既存炉(2炉構成で、処理能力は2炉合わせ147t/日、型式・処理方式は高温ガス化溶融・シャフト炉方式)からの二酸化炭素の排出を抑える改良(1炉ずつ整備する見通し)や、合わせて発電機の容量、ボイラーなどの改良を見込んでいる。事業期間は26年度から29年度まで。事業計画額には46億5198万6000円(税込み)を想定している。
今回入札した支援業務では、焼却施設の延命化を前提として、施設の適正な維持管理や設備・機器の計画的な長寿命化を推進するため、施設の精密機能検査を実施した上で長寿命化総合計画を策定する。さらにその結果を受け、基幹的設備改良工事の整備内容を含めた施設整備基本計画も策定する。
また、民間活力手法を検討し、効率的・効果的に事業を推進するためPPP/PFI手法の導入可能性調査も実施。基幹的設備改良工事や包括的民間委託業務を、民間事業者に委託するため、事業計画の検討から事業者との契約締結まで、工事発注などに関する一連の手続きを支援する。
提供:日刊岩手建設工業新聞