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北陸工業新聞社
2024/05/07

【富山】北陸電気保安協会/産学連携、防災対策の拠点に/本部ビル竣工で内覧会きょうオープン

 北陸電気保安協会(須河元信理事長)の本部ビル内覧会が2日、富山市東田地方町1丁目地内の同ビルで開催された。オープンは7日となる。
 本部ビルは、既存の総合技術開発交流センターと本部を集約・機能強化すべく、2023年4月から建設工事が進められていたもの。4月11日には竣工式が執り行われており、引越作業などの諸準備が整ったことから今回、報道陣にビル内が公開された。
 計画によると、職員の技術力向上や新技術への対応、北陸地域の電気人財育成を通じた地域貢献による地域に開かれた総合技術開発交流センターの構築、防災対策拠点としての機能強化やABW導入とDX推進による働き方改革実践に向けた本部の整備が狙い。
 主な特徴は、産学連携の拠点として、地域の学生・電気技術者向けの「ミライウムホール」(80人収容)をはじめ、拡充強化した研修設備を備えるとともに、省エネ性能に優れたビル(NearlyZEB認証取得済み)となる。
 防災対策拠点の整備では、建物耐震性能2類と非常用発電機の設置、防災備蓄品の配備といった機能強化も図った。働きやすい職場環境実現に資するニューオフィスとして、ABWを導入し、DXの推進体制も構築。協会の業務紹介や危険体験装置、電気の安全・効率的使用を促すPRコーナーも設けた。
 各階構成は、▽1階=ミライウムホール、機材展示室、PR・体験エリア▽2階=実習室、研修室▽3階=第1・第2会議室(第1会議室は災害時に総合対策本部として使用)、応接室▽4階=執務室−。屋上には太陽電池発電設備(118・5kW)と非常用発電機(115kVA)も配備している。
 所在地は、同市東田地方1丁目2番5号。建物規模はS造4階建て延べ3986・95平方メートル。設計は日本海建興・北電技術コンサルタントJV、CMは明豊ファシリティワークス、施工は日本海建興が担当した。

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