建設新聞社
2024/05/07
【東北・秋田】秋田県南2カ所に木質バイオ発電
東北電力(仙台市青葉区本町1の7の1 口康二郎取締役社長社長執行役員)、北日本索道(秋田県湯沢市皆瀬二ツ石95の5 兼子雅博代表取締役)、三洋貿易(東京都千代田区神田錦町2の11 新谷正伸代表取締役社長)、太平電業(東京都千代田区神田神保町2の4 野尻穣代表取締役社長執行役員)は1日、木質バイオマス発電に取り組む横手湯沢フォレストサイクル(仙台市 和田浩文取締役社長)を設立。秋田県横手市と湯沢市に木質バイオマス発電所を建設する計画を示した。基本設計は太平電業。実施設計事業者や施工者は新会社が今後、選定する。
施工地は、横手市十文字町十五野新田梨木境地内に建つ十文字中学校近隣にある北日本索道の貯木場約2万9000平方bと、湯沢市富士見64地内にある旧湯沢北小学校跡地約8000平方b。学校跡地は購入する予定。建屋は横手が約1300平方b、湯沢が約1500平方bの予定。
2カ所とも発電出力1980`h、想定年間発電電力量は約1480万`h時。木質ペレットを使ったガス化熱電併給装置を使用する。ドイツのブルクハルト社製で、三洋貿易が納入する。
横手の敷地には、木質ペレットの製造施設も併設する。年間生産量は2万d。建屋は約1500平方b。発電設備から発生する排熱(温水)も活用する。原料は横手市と湯沢雄勝地域、本荘由利地域の未利用間伐材などを活用する。
横手の着工は今年9月、運転開始は26年6月。湯沢の着工は今年10月、運転開始は26年10月を予定している。運営は秋田県内企業に委託する予定。
出資する4社はそれぞれ▽東北電力=電気事業に関するノウハウ、地域社会の持続的発展、課題解決▽北日本索道=林業に関するノウハウ、地域森林資源の活用・整備▽三洋貿易=熱電併給装置に関するノウハウ、再エネ事業を通じた地域振興▽太平電業=プラント設計・施工に関するノウハウ、循環型社会の実現への貢献―を新会社に生かす。育林・造林、植林、伐採といった森林整備も行い、燃料材生産のほか建築材の販売も手掛ける。
提供:建設新聞社