日本工業経済新聞社(群馬)
2024/05/02
【群馬】長野原分署の建て替え工事を近く公告へ
吾妻広域町村圏振興整備組合は、西部消防署長野原分署庁舎の建て替え工事を5月中に条件付き一般競争入札で公告する。地域要件は吾妻郡内に本社・本店があることで、建築や設備工および外構工事を一括として発注し、単体での参加となる。工事は2024年度内の完了を目指す。設計は神山設計(前橋市)が手掛けた。
工事は、長野原分署(長野原町与喜屋14)が築50年近く経過しているために移転新築を行うもので、新分署は旧長野原山村開発センター跡地(長野原町与喜屋174)に建設する。RC造2階建て、延べ床面積630uの規模で、1階が390u、2階は240u。
1階に事務所と出動準備室などを設置し、隣接する車庫にはポンプ車1台と救急車1台および広報車1台を格納する。2階には仮眠室8戸、浴室2戸を整備する。仮眠室はプライバシーや感染症予防のために個室とし、仮眠室および浴室に女性専用室を設ける。
また、敷地内や隣接する道路で舗装工事を行い、移設地にあるW造平屋の公衆トイレを解体、樹木4本を伐木する。
当初予算では新庁舎建設工事費3億8658万5000円、通信機器移設工事費1341万5000円を計上している。契約は議会案件となるため、組合の6月議会での上程を目指している。なお、機器の移設は専門性の高い工事となるため、随意契約で発注する。
移設後に空き施設となる長野原分署については、25年度以降の解体を予定している。施設は1975年に竣工したRC造2階建て、延べ床面積297・8uの規模。
吾妻地域ではこのほか、中之条分署(中之条町伊勢町564−1)、嬬恋分署(嬬恋村大前125−1)についても竣工から50年近く経過していることから建て替えを検討。現在は移設する候補地を町村と協議しながら探しており、建物の収容できる規模があり、なおかつ緊急車両のアクセスに適した敷地が見つかり次第、事業化に向けて準備を進めていく。