全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　秋田地域振興局八郎潟基幹施設管理事務所は、潟上市で進めている天王東地区の湛水防除事業に関し、導水路工および背後地等の排水路工（概算工事費１億9,000万円）、２号排水機（ポンプ）・電気設備製作・据付（同１億2,000万円）、水位調整ゲートの製作・据付（同１億1,000万円）を７月上旬頃に公告、いずれも２カ年（21カ月）をかけ整備する。また、第２排水機場の樋管を撤去するため、計画変更資料作成と撤去実施設計を１件で７月中旬に公告する予定。

　天王東地区は、八郎潟調整池の南側に位置する水田地帯。同地区の排水は、排水対策特別事業で整備された排水機で調整池に排水されているが、既設排水機場の能力低下などにより湛水被害が増加しているため、排水機場の更新などを進めている。整備対象地は天王東第２工区干拓地、同第３工区干拓地とその背後地で、今年度時点の総事業費は23億4,800万円。

　整備では、天王東排水機場（潟上市天王、Ｓ１Ｆ237.01�u、処理能力33.9㎥／秒）を更新。全４台設置するポンプ（処理能力36.9㎥／秒）のうち、残整備は製作１台・据え付け１台となっている。また、導排水路や水位調整ゲートの製作・据え付け、旧排水機場の撤去なども今後、行われる。

　今年度に発注する工事では、干拓地の水をポンプの水槽まで導く導水路工と、導水路の先に伸びる排水路工を１件で公告。また、排水機の新設は全４台のうち３台が完成、１台が据え付け中で、今年度は２号排水機・電気設備製作・据付を発注する。水位調整ゲートは転倒ゲート全２基のうち、残整備となっている１基を整備する。

　撤去実施設計を行う樋管は第３工区の排水機場の調整池にある管で、老朽化しているためポンプの完成に伴い撤去する。今年度は計画変更資料を作成して撤去実施設計をまとめる。撤去工事の着工時期は現時点で未定。

　なお、８年度以降は建屋も含め既存のポンプ場を撤去するため、昨年度に撤去実施設計（ウヌマ地域総研）を委託している。

提供／秋田建設工業新聞