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建設経済新聞社
2024/05/02

【京都】下鴨警察署と川端警察署統合へ始動 令和6年度は基本構想策定 市営養正団地再生と連携

 京都府警察本部は、京都市左京区の下鴨警察署と川端警察署を統合し、下鴨警察署敷地に左京警察署(仮称)を整備する考え。左京警察署の整備にあたり下鴨警察署に近接する京都市の市営養正団地の再生と府市連携を図る。
 警察署再編の一環で2署を統合し下鴨警察署を左京警察署に名称変更。それに伴い川端警察署を廃止し、川端警察署が管轄する左京区の地域を左京警察署の管轄区域とする。ただ現在の下鴨警察署の庁舎では統合後の署員を収容しきれないことから、機能的な警察署庁舎とするため、庁舎を建替える方向で検討していた。
 府警は、令和6年度当初予算に左京警察署建設計画費400万円を確保。基本構想を策定する。
 下鴨警察署(京都市左京区田中馬場町)は、本館がRC造3階建、延1562u(昭和43年築/診断時最小Is値0・21、診断時最大Is値2・61)。
 廃止する川端警察署(京都市左京区岡崎徳成町)は、敷地面積が3264・73u。敷地内の主な建物は本館でRC造3階建、延1416u(昭和42年築/診断時最小Is値0・18、診断時最大Is値1・13)。既存建物の合計は1760・29u。
 川端警察署を巡っては、令和6年2月議会の予算特別委員会(警察本部書面審査)で質疑があり、府警は川端警察署の庁舎について「耐震性が不足しているため、統合後に解体工事を行う予定。跡地の利活用については地元住民の意見に耳を傾けつつ、左京警察署の新庁舎の整備とあわせて検討を進めていきたい」と方針を示した。
 また先行して2月の記者会見で2署の統合について、京都府の西脇隆俊知事は「下鴨警察署の場所に新たに左京警察署を整備するということでの検討になる。その際、京都市の養正市営住宅の再生も合わせて検討するということで府市連携していく」ことを表明した。
 一方、京都市の養正市営住宅の団地再生計画によると、平成16年築の21号棟以外の住棟6号〜13号棟、51号、52号棟を全棟除却し、新たに更新棟を計3棟建設する。第1期として更新棟1(新2号棟(仮称))、更新棟2(新3号棟(仮称))はそれぞれ令和5年12月に新築工事に着手しており、令和7年度に完成する予定。
 第2期の更新棟はRC造5階建、延約7000u規模で106戸を収容する計画。現13棟を解体し跡地に建設する。
 令和6年度は第2期の基本計画策定に着手する。建設予定は令和9年度〜10年度を見込む。
 約6万2000uの団体再生計画対象範囲のうち、団地等の集約で約1万5200uの「活用予定エリア」が生まれる見通し。
 活用予定エリアは、下鴨警察署の南側に位置する養正北西第二駐車場及び旧6棟跡地、旧3・4・5棟跡地、今後解体する9・11棟、12棟、養正浴場。