金沢市議会経済環境、市民福祉の両常任委員会が4月30日、改組後初めて開かれた。
経済環境常任委では、中央卸売市場再整備事業の進捗状況などを新谷博範、森尾嘉昭両委員が質し、辰巳浩樹中央卸売市場事務局次長は「昨年9月に基本設計を委託以降、市場事業者とともに毎週、設計者との協議を進め、本年9月末の完成を目指す。その後、実施設計に着手する」と答えた。また、整備スケジュールは「昨年1月に策定した基本計画において、令和8年度に(青果棟の)工事着手となっているが、今現在進めている基本設計や、実施設計の中で、しっかりと確定させる」とし、建設事業費に関しては「他市場の建設単価等を根拠とした試算により、市場事業者との検討の中で、現在約300億円を超えるものと見込んでいる」と述べた。
中央卸売市場については、西念4丁目地内の現地で建て替える。市は今年度当初予算(特別会計)に市場再整備事業費として総額1億1230万円を計上。今秋からの実施設計着手に向け、基本設計を完了させるとともに、場内の土質調査に取り掛かる。
基本設計は、同市中央卸売市場再整備工事安井・山岸建築設計共同体が担当している。