建設新聞社
2024/05/01
【東北・山形】長大を特定/西村山新病院の基本構想策定
山形県健康福祉部は、公募型プロポーザル方式による西村山地域新病院整備基本構想策定支援等業務の最優秀提案者を長大に決めた。提案事業者数は5者だった。
山形県西村山地域の県立河北病院と寒河江市立病院は、施設の老朽化や患者数および医師配置数の減少などが課題となっている。将来にわたり、継続して地域住民に必要な医療サービスを提供するために、病院の再編も視野に入れた新たな医療提供体制の構築に向けた検討を進めた。
今年3月に示した最終報告によると、新病院は最大で180床、延べ1万5300平方b程度を試算。整備手法については、従来方式とPFI方式などを比較して最適な手法を基本構想と基本計画の段階で精査していく。建設工事費は90億〜115億円、設計・監理費は4億5000万〜6億円を試算し、整備にかかる概算事業費は110億〜140億円程度を見込む。
今回の業務では、検討結果に基づき、河北病院と寒河江市立病院を再編し、西村山地域における医療提供体制充実強化のための新病院整備に向けた基本構想の策定支援を行う。両病院および新病院の課題と対策の整理、新病院の理念と方針、整備方針や施設規模、整備事業費の概算、整備事業スケジュールの概要など。協議会や検討部会の基本構想の策定支援も含む。履行期限は2025年3月31日まで。
最終報告では、来年度に基本計画と用地選定、26年度に基本設計、27年度に実施設計、28年度から30年度の3カ年で建設工事を推進し、31年度の開院を想定している。
提供:建設新聞社